CRACKIN'DJ PART2 Column

これがクラッキン
DJパート2だ!

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Crackin'DJの曲が
聴けちゃうぞ!

この夏の熱い
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CD化への道
いよいよ始動!!

「クラッキンのどこがおもしろいの?」
CRACKIN'DJってどこがおもしろいの??
今回はそんな疑問にお答えしよう!


インタビューでも話しているが、
実際自分でもこのゲームがとっても気に入っている。
今でも二日に一回はハイスコアアタックに燃えているのだ
(最近トップが取れなくなってきているが...)。

普通、2ヶ月も遊んでいるとゲームに飽きてくる。
でもこのクラッキンに関してはなかなかあきがこない。
色々考えるてみると、入力がアナログ感覚ってのが
一番の理由だろう。
あのターンテーブルを擦った自分の手の微妙な動きが
そのまま音になって、さらにその音で指示マークを
取っていくってのがなんとも気持いいのだ。

例えば、ボーリングも自分の手で投げるから楽しいのだ。
あれがマシンで発射されたらそれ程面白くはない。

ストライク2回続けて出したときなんか、
「あと一回でターキーだ!」なんて思った瞬間、
力が入ってガーター!!
このメンタルな部分がゲームに影響するのも
微妙なアナログ感覚の入力が必要なのだ。

CRACKIN'DJもアナログなターンテーブル機構のおかげで、
同じようにプレイしても毎回違う結果がでることに繋がっている。
ここら辺が飽きがこない理由だろう。
もう一つ、クラッキンでは
「楽器」を演奏する楽しさってところも大きい。


クラッキンを開発する前はDJってどこが楽しいのかと、
いろいろビデオやら本やらを見てみたが
良くわからない(^^

これじゃーいかん! ってことで本物のターンテーブルと
DJミキサーを(会社の金で)買っていじってみる。
これであのビデオの中でDJがプレイしてた
かっこいいズキュ、ズキュ!って音が体感できるはずだ。

意気込んでレコードに針を置いて擦ってみる。

「ごわわわわぁ〜〜〜〜んん....」


すんごい気持ち悪い音がする。
全然楽しくないじゃん(ToT)
どうやらスクラッチのネタにする音色を
選ばないといけないようだ。
更には擦り方もちょっと違う...

しばし練習...。

ゴキュ、ゴキュ...。

お? それっぽいじゃン!

ゴキュ、ゴキュ。

う〜ん、いい感じだ。

なになにフェーダーを使ってスクラッチ音を切る???
良く分からない...
またまた練習...。


ゴ!、ゴ!、ゴキュ、ゴキュ!!

おお! カッコいい!
なるほど、これは楽しい!
フェーダーで音を切るってことは、
ベースでチョッパープレイ(親指で弾くプレイ)をしている時に
左手でミュートするのと同じ事なのか!
もしくはカッティングギターの演奏で
弦を手でミュートするのにも似ている。

もっと分りやすく言うとピアノのサスティーンペダル
(踏んでいると音が伸びるやつ)を踏みっぱなしで演奏すると、
なんか間延びして気持ち悪いが、
タイミングよくサスティーンペダルを放すと
いい感じで演奏がしまってくるのと似ているのだ。

わかる?
う〜む、楽器で遊んだ事がないとちょっとわかりづらい...。
ではF1に例えよう。

アクセルが音を出すことで、ブレーキがミュート。
ブレーキを使わずアクセルワークだけで全てのコースを走ると、
タイムも伸びずだらだらとした走りになるでしょ?

ところがコーナー時にブレーキをタイミングよく踏んでやるとで、
タイトにコーナーを攻める事ができる。
また直線では思いきりアクセルを踏み込む事ができるのだ。
メリハリの効いた走りに
なるってこと。
う〜ん、いかん。よけいわかりづらくなってきた。
ま、とにかくDJにとってターンテーブルは
「楽器」そのものなのだ。
どちらかというとリズム楽器に近い感覚だ。


この楽器を演奏する楽しみが、
全ての機構をリアルにしたおかげて再現できている。
楽器を練習して、だんだんといい音が出せるようになるってこともCRACKIN'DJでは堪能できるのだ!

う〜ん、すばらしい!

やってもらえばわかると思うが、
始めたばかりのころと慣れてきたころとでは
出てくるスクラッチ音が全く違う。
さらにアドリブなんかできるようになってくると更に楽しさアップだ。
今だからばらしてしまうが、
実はこのスクラッチする時の機構をどうするかで
前作DJ1の時プロジェクトメンバー内で
二つに意見が分かれたのだ。


一つは「ON、OFFスクラッチ派」。
もう一つが「アナログスクラッチ派」だ。

「ON、OFFスクラッチ」とは
ターンテーブルを前に動かした瞬間、 前スクラッチの音が出て、
後ろに動かした瞬間、後ろスクラッチの音が出る。

プレイヤーの手のスピードは関係なく常に同じの
スクラッチ音 (つまり既にスクラッチされたサンプリング音)が
再生される。

ターンテーブルはただのスイッチで
前後に動かしたときだけを検出するってこと。

こちらの良いところは、誰でも簡単に同じスクラッチ音を出せる、
ってことだね。
悪いところは誰がやっても同じ音しかでないってことと、
ゲームとしても奥が浅くなるってこと。

「アナログスクラッチ」は現在採用されているもので、
元音ネタは普通のスネアの音だったり、
声だったりでターンテーブルの動きを読んでキチンと再生する方式。

つまり、ゆっくり動かせばゆっくり再生され、
素早く動かせば速く再生される。

ま、本物のレコードを動かしたときと同じ機構だ。
こちらの悪いところはうまくこすらないと
かっこいいスクラッチ音が出てこないってこと。

しかし、今まで書いてきたような「楽しさ」を表現するためには
どうしてもアナログ方式でないとダメなのだ。

DJ1の時は最後の最後までもめた結果、
アナログ方式を採用したのだが今思うとこちらを採用して
ホント良かったと思っている。
だから、最初はちょっとかっこわるい音しか
出ないかもしれないが、その分うまくなる楽しみも大きい。

CRACKIN'DJ PART2を実際遊んでみて
是非ともこの「楽しさ」を味わって欲しい!!
いままで知らなかった快感がそこにきっとあるのだ。

2001年6月20日 Hiro