−− 無事開発も終了しましたが、振り返ってみてどうですか？
Hiro 開発、やっと終わったねぇ……。（しみじみと）
光吉 僕は２から参加したんで半年ぐらいしか携わってない
ですけど、 師匠と福山は前作からずーっとですもんね。
福山 僕なんてヒットメーカーに入社していきなり『CRACKIN'DJ』の
開発が始まったんで勤続年数イコールDJの開発年数ですよ。
Hiro このゲームはまさに福山の歴史だな。何曲ぐらい
作ったんだっけ？ 福山が一番多いんじゃない？
福山 いや、『CRACKIN'DJ PART2』で言えば光吉さんと
同じくらいですよ。お互い７曲づつくらい作ってるんじゃないですか？
って、光吉さんが作ったレッスンチューンって１曲に入るんですかねえ。
光吉 入れてくれよ！！！ ヒドイなぁ……。
−− レッスンチューンといえば今回の目玉ともいえると思うんですが、
そのあたり の話などをひとつ。
Hiro これはねぇ、さかのぼっていくとさらに元があって、
俺が昔企画した音ゲーで光吉にMCをやってもらったことがあるんだよ。
結局そのゲームは製品にならなかったんだけど、そのイメージを
踏襲してもう一度やってみようと。
光吉 プレイしてもらうとわかると思うんですが、今回の
レッスンチューンって失敗 した部分を全部音声で 指摘するように
なってるんですよ。たとえば「フェーダーを入 れるのが遅いな！」とか
「スクラッチのリズムが違うぞ！」みたいに、プレイヤーが
失敗するであろう事柄が全部入ってるので、どうしても膨大な
数になっちゃう。そのデータ管理もしなくちゃいけないし、
直し直しの連続で、何度も変更されたんで、
頭ん中ぐちゃぐちゃでしたよ。いやぁ大変だったなぁ。
Hiro まあその分いいものができたじゃん。
光吉 あと僕の「だいぶ掴んだようだな！」っていうMCがみんなには
「大仏くんのようだな！」って聞こえるらしくて……。
Hiro 俺にはいまだにそう聞こえる(笑)。
光吉 えー！ あれ、録り直したんですけどねぇ。
Hiro いいじゃんいいじゃん！ 面白いからオッケー！
福山 あと「スゴイゼ完璧だー！」も「スゴイゼ中村ー！」に
聞こえますよ(笑)。
光吉 ……まあ、その辺の“空耳”的な部分も楽しんでもらえたらなと。
−−曲作りの上での苦労した点などは？
光吉 最初に曲を作るんだけど、このゲームの場合それで
終わりじゃないんですよ。 同じ曲を二回作らなくちゃいけないっていう。
Hiro そうそう、リミックスっていう作業が入るからね。
ちゃんと作った曲をバラして、壊して、新しく作り直さなくちゃ
いけないんだよな。
光吉 いままで自分のなかに曲を壊して作り直す（リミックス）っていう
概念がなかったんですよ。えー、せっかく作ったのに
壊さなきゃいけないの？って(笑)。まあ、 後半は慣れましたけど、
初めはホント辛かったですね。まさにスランプ状態。
Hiro 俺と福山は前作もやってたからノウハウがあったけど、
光吉は始めてだったからな。
福山 さらに曲がカッコイイだけじゃだめで、ゲームとして面白く遊べる
曲になってなくちゃいけないという二重の辛さが……。
−−誰がどんな曲を作るか、というのは得意ジャンルで
決めてたりするんですか？
Hiro いや、ジャンルで決めてるんじゃなくて、お互いが
持ってきた曲をふるいにか けて当選曲を決めてった。だから、
実際にはゲームに入ってる曲（22曲＋α）の倍以上は作ってるね。
福山 あ、でもそいうえば『Crush on you』は前作の
ボツ曲じゃないんでしたっけ？
Hiro ボツ曲じゃなくて未使用って言え！
前作は歌モノの曲を入れるのはやめようってことになったから
入れなかったんだけど、本作では歌モノもありなんじゃないか？
ってことになったんで、入れたんだよ。光吉もメンバーに入ったことだし、
やっぱ歌わないとね。
−− 光吉さんといえば、ライブで熱唱するイメージが強いんですが、
『CRACKIN'DJ PART2』の曲をライブで聴きたいユーザーも
多いんじゃないですか？
光吉 ライブ！ やりたいっすねー。実は『CRACKIN'DJ
PART2』の
曲はすでに２回歌っ たことがあって、２月のAOUショーで
一度歌ってるんですよ。それで、もう一回がちょっと前に
大阪で開かれたセガグループの会社説明会でも
歌ってきちゃいました(笑)。ガチガチに緊張したスーツ姿の
若者たちの前で「イエーイ！！！！！！」って。
聴いてる人達、手拍子もできずのるにのれずただ呆然と見てるだけ（笑）。
まあ、それはそれですごく楽しかったですけどね。
福山 クラブとかでもやりたいですよね。DJありライブありの
CRACKIN'DJナイトみたいなやつを。
光吉 いいねー！
Hiro そのためにも、沢山のユーザーの皆さんにこのゲームを
遊んで頂きたいなと。
