バナナといえば「たたき売り」。街角ではあまり見かけないけど、映画「男はつらいよ」で、フーテンの寅さんがやっているから、みんなもちょっとは知っているかな?
というわけで、今回は「バナナのたたき売り」についてのマメ知識だよ。
その発祥の地は北九州の門司(もじ)という町。明治の終わり頃から、ここの港には台湾からバナナを積んだ船がやってきていたんだ。バナナは、青いうちに届けられて「室」であらためて熟されるんだけど、長い船旅の中で一足先に熟しちゃうものもあったんだ。最初これは捨てられそうになっていたんだけど、当時バナナはとっても高価な「ごちそう」 捨てちゃうならこれを安く売って、庶民の口にも入るようにって露天商のおじさん達が始めたのが「バナナのたたき売り」なんだ。
時代が進むにつれて、バナナは安く簡単に手にはいるようになり、「たたき売り」そのものが姿を消しそうになっちゃったんだ。そこで、門司の人たちは「たたき売り」の火を消さないようにしようと、バナナのたたき売りの講習会を開催したり、叩き売りの全国大会を催したりしているよ。軽快なリズム、よく練られた口上とお客さんとの絡みが人気を呼んで、今や立派な伝統芸能の一つになった「バナナの叩き売り」。見ることの出来る機会があったら、積極的にお客さんとして参加してみてね。
さてさて、次回のバナナのお話はバナナの栄養第2弾! 夏バテに効いちゃうバナナの秘密をお伝えします。お楽しみに!
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