母星（移民元の惑星）。

この母星コーラルでは、全土を覆う内戦が長期に渡って続き、居住環境の悪化が既に取り返しのつかないところまで進行。また、長期の内戦により軍部の力が増大し、現在、政府⇔軍部間の関係は非常に微妙な状態となっている。

やがてコーラル国家群の中でも最大の勢力である「10カ国連盟」によって大規模な移民計画が提唱される（＝「パイオニア計画」）。

タイレル総督指揮の下、パイオニア2の全権を司る機関。

しかしながら、「軍部」「ラボ」といった本星に強力な背景を持つ組織に対しては協力要請という形を取っており、総督自身、各組織が持つ思惑・計画については一切知らされていない。

現在はラグオルの調査状況の変化や、パイオニア2内組織の不穏な動きに対応し、総督府直属の「保安部隊」「調査部隊」が独自の調査を進めている。

パイオニア1は開拓を目的としていたため、そこに乗船した軍は大規模な部隊であったが、パイオニア2は純粋な移民目的とされていたため、人数・装備ともに相当量削減。そのため、名ばかりで実体・実力が伴わず、ハンターズに軽んじられる存在となる。

ただし、秘密裏にパイオニア2軍部内の一派が独自の「作戦」を推進中。この一派とはレオ＝グラハートが手を引く「WORKS」との噂……。

宇宙軍空間機動歩兵第32分隊。

本星軍部の中では特異な存在でその勢力を伸ばしたが、力を持ちすぎたため、政府は隊長であるレオ＝グラハートを高官に祭り上げて部隊から外す。また、「WORKS」は元々、レオ＝グラハートの私設部隊という色彩が強かった為、有力メンバーをパイオニア1に乗船させ彼と分断することで、その弱体化を図った。

パイオニア2の「WORKS」にもレオ＝グラハートの腹心が数名在籍し、独自の「作戦」を展開していたが、それを技術面でサポートしていたとされるモンタギュー博士が失踪。現在、「作戦」自体は暗礁へと乗り上げてしまった。また、ラボの組織改編はそれに乗じて行われたという噂がある。

尚、政府直属の実行部隊であるブラックペーパーとは表向きは協力関係であるが、実際は敵対関係にある。

パイオニア1内でオスト博士をラボチーフとしてラグオルの生体・遺伝子工学等の調査・実験・研究にあたっていた機関。

パイオニア2ラボに比べると公的な機関とは言えず、本星政府、軍部、合同の意向により調査研究を行う秘密機関であった。

一般の移民作業の裏でラグオル地下（坑道にあたる）に施設を建設し、未知エネルギーの探索調査を進行。そして、この生体実験の主導者オスト博士によって、セントラルドームから離れたガル・ダ・バル島に実験のための研究施設が建設された。

尚、その未知エネルギーの研究については、かなり核心部までへと迫っていた模様。 しかし、当初ラグオルでこれほど大規模な生体実験を行うことについては本星計画にはなく、オスト博士の独断で方向転換がなされたと考えられる。

パイオニア2を本拠地に、ラグオルでの調査分析、及び生体・遺伝子工学・機械工学・フォトンエネルギーなどの実験研究を行い、総督府・本星への報告を目的として設置された機関。

モンタギュー博士在籍時は軍部側の影響も強かったが、現在は政府に身を置くナターシャ＝ミラローズの指揮の下に組織改編が成され、パイオニア2内においても本星政府を背景に持つ、独立勢力としての色が濃くなっている。名義上総督府に属するが、一部では内密で政府主導・軍部主導による調査研究・実験が行なわれている……という影の部分も……。

一般には武器密売組織として知られる闇の組織。

表面上、小さな組織と見せかけてはいるが、その実体は本星10カ国連盟であり、政府直属の暗部実行部隊。 ラグオルにおいてもその暗躍は見られ、パイオニア1における研究実験について、コーラル本星10カ国連盟政府より、調査・研究資料回収・情報漏洩阻止の命を受けている。

また最近ではパイオニア2ラボとの接触も噂されている模様。

レオ＝グラハート率いる「WORKS」とは表向きは協力関係であるが、実際は敵対関係にある。

正式には総督府管轄となる機関。

現在のハンターズは、己の体ひとつで要人警護から探し物まで何でも請け負う便利屋のような存在であるが、以前は無頼者の集団に近く、民間人や特に上流階級者からは疎まれる存在であった。その彼らを管理するために設けた正式な国家機関がハンターズギルドである。

本星では、この機関の発足によって、どの国家にも所属しないハンターズ達が内戦における傭兵として登用され、その活躍によってハンターズの存在自体もかなり有名になり、評価も上がっていくことになった。そのような背景もあり、軍部とハンターズの互いの仲は非常に険悪である。

パイオニア2の内部にも、総督府が設置した"ハンターズ専用区域"という民間人・上流階級の人間と、ハンターズ達の生活空間を切り分けるためのスペースが存在する。ただし、最近、特にパイオニア2内におけるハンターズ登録はかなり簡単に行えるようになってきており、好奇心旺盛なただの民間人や身分を隠すために登録しているとおぼしきケースも増加し、その質には幅がある。