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マッキンリー登山は、氷河の上にセスナ機で降ろしてもらうところから出発します。いかにも古いセスナですが、パイロットの腕はアラスカでもNo.1と言われています。その証拠に、パンとジュースを流し込みながら片手で操縦していました(笑)。 |
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自分たちの前を外国人の隊が通過する。新雪の上を歩くのは非常に疲れるので、疲れたら交代するのが山でのルール。全く知らない人たちとも、すぐに仲間になります。 |
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パスタを作って味見をする。二人とも料理が苦手で、なかなか美味く仕上がらない(笑)。他にも、カップラーメン、オレオ、スニッカーズ、テリヤキスティック等を大量に持っていきました。当然のことですが、水も雪を溶かして作らなければなりません。これが実に面倒。食料選択のポイントは、高カロリー、軽量、低温乾燥に強い、などです。 |
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テイルズに止まった小鳥。こんな環境に、こんなか弱い動物が・・・!もちろんテイルズは日本より入国(笑)。ソニックも入国するはずでしたが、シアトルの空港にて行方不明に(笑)。 |
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ソリとスノーシューを置いて、荷揚げが続く。標高3400m付近。やはり、アイゼンを履かないと登山という感じがしない。また、雪山というとピッケルというイメージが強いですが、実際は、角度が急で風が強くない限り、ストックの方が有効な場合が多いです。 |
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4300mのキャンプから、フォーレイカーを望む。それにしても、綺麗だなぁ。また、このキャンプには高所順応のため数日滞在していた。ここで如何に順応できるかが成功のカギと言っても過言ではありません。ただ、同じ所に何日もいるのは飽きてくる(笑)。 |
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アタック当日。天気は快晴、微風。やったぜ!、なんてラッキーなんだ!(運100に上昇)デナリはここ数日で一番の好天を見せた。絶対に頂上を踏んで旗を立ててやる!。後方のマッキンリーが素晴らしい景観を見せる。 |
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最後の坂を上りきる。頭もガンガンしてきた。これで終わりと思いきや、なんか、まだ続きがあるんですけど・・・(笑)。しかも、やばそうな雰囲気。幅の狭い雪の道を登らなければ頂上に到達できない・・・。ナイフリッジ・・・。これは危険だ。落ちたら100%死ぬ。ナイフリッジを歩いているとき突風が吹いたら・・・。ここへ来てマイナスのイメージばかり浮かんでしまう・・・。ここまでで勘弁してくれないかなぁ、と真剣に思いました(笑)。ただ、ここまできて頂上を踏めないと一生後悔するだろう・・・。現在標高6100m。そう考えた途端、アドレナリンが爆発!。よっしゃ、根性見せたる(笑)。 |
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午後6時21分、マッキンリー南峰(6194m)に登頂。快晴、気温マイナス15.4度、微風。やはりと言ってはなんですが、涙が溢れてきました(笑)。日焼け止めが目にはいるとイタイのなんのって(笑)。それにしても、何という景色。空気が薄いから、音もなにも聞こえないのですよ。ただただ、目に前には氷河が遙か向こうに広がるだけ。もちろん、ここより高い場所は存在しない。ものを見るとか、聞くとか、そう言った感覚ではなく、自然と一体化するような感覚・・・。 |
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相棒も無事登頂。このとき、彼の体調の異変に気が付くのですが、単なる疲れだとその時は思っていました。しかし、後に大変なことになってしまった。登頂後、デナリパス付近を下降中、突然佐藤が滑落。疲労に加えて、6000mという高所が彼を蝕んだのだった。雪面を数十メートル滑り落ちたが、自力で食い止める。その後、偶然通りかかったクライマーの協力を得て、救出。とにかく無事でなによりだった。 |