「面白エピソード特別編・マッキンリーへの道」

 



そして無事帰還後の7月16日。お二人を招いての食事会をおこなった。残念ながら佐藤さんは所用にて欠席となってしまったものの、その命を懸けた冒険談を聞きながらの楽しい食事会となった。以下はその様子です。

※余談ですが、田中さんは中プロデューサー、見吉ディレクターと共にこの日朝まで飲んだとのこと、お疲れ様でした(^^;。

最後になりましたが、お二人から、PSOユーザーの皆さんへ、ということでコメントを頂きました。

 
皆さん初めまして。

この度、PSOマッキンリー遠征隊としてマッキンリーに登頂し、無事ラグオルに生還した田中といいます(笑)。
今回、山岳部にも山岳会にも所属していない、単なるPSOの一ファンである私たちが何とか登頂できたのは、多くの方の応援と協力があったからにほかなりません。
この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとう!。

さて、今回の登山は予想以上に厳しいものでした。
LV80になった途端に、友人に無理やりUltの遺跡に連れていかれた感じでしょうか(笑)。
とにかく恐かったです。いつでもどこでも死んでしまう危険性がある。そんな中で生活することが・・・。ちょっとした自然の気まぐれでも、簡単に命を落としてしまいますからね。社会では、人は色々振る舞っていますが(当然私も含め)、厳しい自然の中では、微力であることをつくづく実感しました。すべての生物の命が五分五分の世界、それがマッキンリーなんです。

急性高山病にかかって嘔吐している私の横を、悠々と飛んでいったのもカラスですし、貴重な食料を夜中漁っていったのもカラスなんです。当然なんですが、カラスも生きるのに必死なんですよね。そこでは人間と鳥といった関係ではなく、生物と生物という関係、つまり敵であり仲間でもある関係なんですね。普段は、カラスと自分を対等に考えることなどないものですから、すごく衝撃的でしたね。ですから、自分ももっと謙虚にならないと駄目だなぁ、とつくづく思いました。これからは、デルセイバーにも慈悲の心を持たないといけませんね(笑)。


それでも、今は行ってよかったと断言できます。ハイ。
もちろん、素晴らしい景色を見られたことや、山頂を踏めたということもあるんですが、やはり、自分たちが定めた目標を、苦労して達成できたことが一番嬉しいです。
とにかく、海外の山はなかなか情報が手に入らないので、海外のサイトを調べたり、植村冒険記念館へ行ったり。最初はそんなところからスタートしたぐらいですから。もちろん、トレーニングもしました。努力は得意な方ではないんですが(^^;、それ以上に山頂に立ちたかったし、無事に下山したかったので、諦めてやりました(笑)。ただ、その成果は確実に出たと思います。もししていなかったら、Ver・2をプレイできたかあやしいと思います(笑)。とにかく、なんでも構わないと思いますが、自分の目標を定め、それに挑戦することは、決して無駄なことではないと思います。成功・失敗は後で考えれば済むことですから。ただ私の場合、失敗の方が圧倒的に多いというのは内緒ですよ(笑)。

最後になりますが、PSOという素晴らしい作品をつくって下さったソニックチームの皆さん、このゲームの面白さをユーザーに伝えようと努力してくださったセガや出版社の皆さん、本当にありがとうございました。これからも、陰ながら応援させていただきます。

そして、この様な駄文を最後まで読んでくれた皆さん、ありがとうございました。これからも一緒に、PSOを、ソニックチームを、そしてセガを応援していきましょう!。それではラグオルで!

Muztagata (HUnew)

田中雄一郎
 

 

PSOに出会い、魅了された皆さんは幸運です。

私は、今回、幸運にもMcKinley登山という機会を得、そこで一歩一歩の重みを知るとともに集中し継続して行くことの難しさも体感することができました。登山中挫けそうになることが幾度もありましたが、これまで自分が培ってきた忍耐と経験を信じて頑張ることができました。

皆さんもPSOに出会ってから寝れない日々を送っていることと思います。私もこれまでのゲームでは考えられない時間をPSOに費やしました。そして、この登山で、この時間が決して無駄になっていなかったのだと実感することができました。

それは、一つのことをやり通すことによって(それが例えゲームであったとしても)"集中する"、"継続する"という力が培われているということです。私は、今回の登頂の要因を、PSOに求めることができるのではないか、と考えてさえいます。ゲームをしない、もしくは、運悪くPSOに出会わなかった人は、何百時間も一本のゲームに費やすのは、時間の無駄ではないのか?、と思われるかも知れません。しかし、PSOをプレイすることによって"集中する"、"継続する"という素晴らしい力を培っていると考えればいいのです。

今回の登山は、まさにそこでの成果が出たと思っています。ですから皆さんも、自分に自身を持ってその力を多方面に発揮していって下さい。

佐藤孝彦

 

モニター越しではない、本当の冒険で、我々に勇気とやり遂げることのすごさを教えてくれた二人に、惜しみない賞賛の言葉を送りたいと思います。お二人ともお疲れ様でした。そして、感動をありがとう!

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