「面白エピソード特別編・マッキンリーへの道」
週刊ファミ通誌上でも取り上げられていました、PSOの旗を持って「マッキンリー登頂」を目指し旅立った田中さん、佐藤さん両名が無事登頂を果たし、帰国されました。
本当におめでとうございます!
少々掲載が遅くなってしまいましたが、今回は、ソニックチームと彼らの出会いから、壮行会を経て、登頂の様子、そして帰国後の食事会をまとめて、面白エピソード・特別編として、お送りいたします。
・・・事の起こりは2001年4月末、
ゲーム大賞受賞の興奮もそこそこに、Ver.2の制作も佳境に入ったその頃、ソニックチームに一通のメールが飛び込んできた。
■マッキンリーへの道
初めまして。私、田中と申します。
いつもソニックチーム様の作品を楽しくプレイさせて頂いております。
特に今回のPSOに至っては、私のゲーム人生で、最もプレイ時間を費やしたゲーム
となってしまいました。
小賢しい感想など不要、500時間という膨大な時間をいとも簡単に費やしてしまった、という事実が、すべてを代弁していると私は思っております。
これほどコストパフォーマンスに優れたゲームはない?(笑)。
また、第5回日本ゲーム大賞の受賞、おめでとうございます。
当然の結果だと私は思っております。
大げさですが、21世紀に間に合った、と言うことに非常に意味があると考えております。
21世紀のゲームの在り方を示しているようで、数十年後にゲーム史を振り返ったとき、必ずPSOの名前が挙がることでしょう。この様な素晴らしいゲームの開発に立ち会えた皆さんを、非常に羨ましく思ってしまいます。
ところで、話は急転しますが、PSOの成功、ゲーム大賞の受賞記念、そして何よりも、この様な面白いゲームを作って下さったことを感謝して、私と友人(計2人)は今度の6月、アラスカにある北米最高峰のマッキンリー(6194m)へ挑みます。
そして、山頂にソニックチームとPSOの旗を立ててこよう!という馬鹿な計画を立てています(笑)。(旗とか勝手に作っちゃって、問題ないでしょうか?。)
ただ、マッキンリーはあの冒険家植村直巳さんを飲み込んだ世界で最も過酷な山。当日はマイナス40度の気温と、風速50m/sの風、高山病、凍傷 などとの戦いになるでしょう。
でも心配はご無用です。私はこれまで、日本の冬山で数々の登攀を行っておりますし、日頃から過酷な訓練を行っておりますから。
そしてなによりも、ベリハ遺跡での厳しい経験が活きると思いますし(笑)。
それでも、登頂確率は30%ぐらいだと考えています。なにせ、あのマッキンリーですから・・・。
出発は6月初旬で、登山は一ヶ月ぐらいの予定です。Ver.2ができないのが残念ですけど(笑)。
アラスカの大自然の写真をたくさん撮ってきますので、楽しみにしていてくださいね。
また、何かご要望があれば、遠慮せずにおっしゃって下さい?。山頂の石持ってこいとか(笑)。
現在、遠征に関するHPも制作中です。
それでは、長々と申し訳ございませんでした。
これにて失礼させて頂きます。
2001年 PSO マッキンリー遠征隊 (田中 雄一郎)
(合衆国登録名:2001 PSO Denali Expedition)
「何かの冗談だろうか?」
初めにこのメールを見た、ソニックチームの誰もがそう思った。
しかし、あまりにも壮大なこの申し出が本当なら、ソニックチームとしても黙っている訳にはいかない。是非、応援させてほしい、との返信を田中さん宛に返信したところ、快くOKをいただくことができた。
早速、宣伝部の協力の下、ソニックチームにより、登頂中に目印に使用する三角形の旗と山頂に立てる大きい旗の2種類の旗の制作が行われた。週刊ファミ通さんにもこんな計画をしているユーザーの方がいるので、取材をしていただきたい旨を伝えたところ、こちらも快く誌面を割いていただけることとなった。
そして、二人が出発する前日となった6月3日。
セガ本社において壮行会が開かれた。これがその時に撮られた写真である。
旗にはお二人の希望によりPSOチーム全員の寄せ書きがしてある。
これが山頂にたてていただくための旗
これは道中の道標に使うための旗
そして明けた6月4日。
お二人はマッキンリーへと旅立ったのであった。
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