正式には「クロスフェーダー」と言うのだが、略してフェーダー
(あまり略されていない)。
見た目地味だが、実はDJプレイの要は
このフェーダーをいかに上手く使いこなすかってことに尽きる。
このフェーダーで左右のレコードを切り替えたり、
スクラッチ音をミュートしてグルーブに乗ったリズムを叩き出したりするのだ。
言ってみればDJプレイの「命」だね。
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CRACKIN'DJでは
このフェーダーの機構も完全にシミュレーションしている。
左側に入れれば(その場所に動かす事を「入れる」と表現する)
左側のレコードが再生し、右側に入れると右のレコードが再生する。
そして真ん中にすると両方のレコードがミックスされて再生されるのだ。
もちろん、触った感触もかなり本物に近いものになっている。
これで左側だけ、音が出る
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これで右側だけ、音が出る
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真ん中で両方の音がミックスされる
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ここでちょっとCRACKIN'DJならではのルールが登場する。
ホントは左右のレコードで曲(もしくはリズム)が演奏されていて、
それをフェーダーで切り替えリミックスしていくのだが、
ゲームでは片側で曲が再生している時は、
反対側のレコードはスクラッチ素材のレコードに勝手に切り替わる
(見た目は分からないが)。
画面指示の矢印のとこでフェーダーを入れ替えると、
レコードの役割は逆になる。
本物のターンテーブルでプレイする時は
両方で曲が再生されていてるので、
スクラッチも「そのレコード」をネタにしてスクラッチしていくのだが、
実はこれ、高度な技で頭出しやらミュートやらめんどくさい事をしないと
カッコ良いスクラッチ音がでてこないのだ。
ゲームでは誰でも簡単にスクラッチできるように
自動的に音ネタレコードに切り替えているって訳だ。
しかも、プレイヤーの手の動きを読んで自動的にリセットして
音ネタの頭から再生してくれるようにまでなっている。
う〜ん、なんて親切設計!
これで誰でも簡単にリミックスしながらスクラッチ音をプレイできるってことだ。
余談だが、曲再生中側のターンテーブルを手で押さえると
曲がストップするのが正しい動きなのだが、
ゲームではそちら側を押さえても曲は止まらなくなっている。
技術的には再現できるが、そんな事までやったらゲームにならない(^^) ボツ。 |