Hitmakerのスタッフによるリレーコラムです


こんにちは、2003年度の新人デザイナー伊藤です。
クールで温和な岸本君からコラムの順番が回ってきたわけですが・・・
「バーチャファイターと僕」ですか。はい、僕を知るものならあまりにも当然過ぎるお題となっているバーチャファイター。これは僕の思春期を形成する重要なファクターとなっております。
ヒットメーカーなんだからバーチャロンなんじゃねぇのかよ!という声が聞こえてきそうで聞こえてきませんが、問答無用ファイターです。
よぉし、このようなお題が出されたからには僕の今現在22歳までの人生と、バーチャファイターの歴史との関係性を紐解いてみよう!

1981年:この世に生れ落ちる。
いやぁ、おかげさまで生まれました。無事に育っていきます。しかし残念ながらバーチャファイターは発売どころか考えられてもいませんね。

1993年:中学生ショック!
なんか無理して最寄の駅(バスで40分)まで友人と遊びに行ってみました。
駅まで遊びに行くのがまだ不良的で危険な匂いのするこの年頃にとうとう見ました、ゲーセンでバーチャファイターを。例のカクカクしてるやつ!感動した。
見た目は紙細工みたいなのに、動きに関してはどういう道理だかわからんのだが、非常に現実味を帯びて感じられたのだ。
真相をを求めるべくなにがなんでもプレイしたくなり、当時スーパーサイヤ人が流行っていた為、ジャッキーというキャラでプレイした。真相はどうでもよくなった、これが俗にいう中学生ショック。

1994年:ビジュアルショック!
あの感動以来バーチャが発売されたサターンが欲しくてたまらなくなり、親にアチーブメントテスト(現在は無いらしい)という全国一斉だか全県一斉の9教科試験の成績を、5段階評価で平均4以上とれたら買ってもらえるという約束をした。
無論サターンゲッツ。この情熱は誰にも止められない。これ以上の優良児的成績はこの後の人生において得ることは無かったな。
で、友人とのバーチャ三昧の日々が始まり、後に発売された大人気ソフトバーチャファイター2も、友人と本気(マジ)な話、12時間ぶっ続けで対戦し続けるというのを毎週やった。
バーチャ2の時代は、キャラクターの写真集みたいなのまで発売されてました。
その写真集みたいな素敵な本に載っているキャラの画像を作った方が現在ヒットメーカーに居られるのですが、まだきちんと面識が無いので仮にAさんで。
そのAさんのインタビューがあるゲーム雑誌に載ってまして、それを読んだ瞬間からセガのデザイナーになる事を夢見たのでした(笑)

1996年:サウンドショック!
デザイナーになるならとりあえず美大かな、そういうことで高校時代の青春はアートスクールへ。
そしてもちろんそのころはバーチャファイター3。
絵を描く合間にバーチャ3をやっていたわけですが、だんだん気になってきたことがありました。その頃に放映していたアニメのバーチャファイターの主題歌と、キャラクターの「影丸」の声が同じっぽいと。
セガファンからは怒られそうですがやっと気づきました。その人も現在ヒットメーカーに居られるMさん。ゲーム会社の一社員がここまでメディアを超えて登場するのか!と驚かされた瞬間でした。
そして、バーチャ3のおかげで受験戦争もストレスを溜めることなく美大へ。

2001年:ヒューマンショック!
しばらくの間はバーチャ熱も収まり、大学生活を謳歌していたら・・・ついに来ました、バーチャファイター4です。また火がつきました。今度は憧れのリングネームが画面に出せるという!
インターネットで交流したバーチャ仲間が、リングネーム表示による本人確認の容易さからどんどん現実世界での交流に発展!個人的に大いに評価できる点です。
僕も例に漏れずどんどんバーチャ友達が増え、気づいたらバーチャだけのつながりで100人くらいにもなりました。
大学生活後半はかなりバーチャ4様様の人生でした。病院関係者から会社の社長さんまで、こんなに多様な人と知り合えるのはこの先無いのではないかと思わせるくらいでした。

2003年:
現在バーチャは、半隠居気味にプレイしております。
決してほとんどやっていないという意味ではなく、やりまくらないだけです(笑)同期の新人にもこのバーチャ熱を移してしまったらしく、新人の数人は一緒に対戦をしてくれています。
こんな感じの人生だからお題も自然とバーチャになったわけですね。

さて、長々とくだらない人生を晒してみました。読み返してみるとおめでたい人間ですなぁ。
楽しいことしか考えて生きていないので人生談にメリハリがつかない。それはそれでいい。

それでは次のコラムは、同じ美大で同じ学科だった新人デザイナー井上智香子さんです。
コアで天然な井上さんへのお題は「サイケデリック」で。この人は音楽に関する知識がすんげぇいですよ。


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■伊藤 一磨(デザイナー)
まだまだ続くよ新人さん。今回は入社初日の挨拶で「好きなゲームはバーチャファイターどぇっす!」と言って社内を騒然とさせた大物、伊藤君です。
何があっても怒ることはなく、電車で足を踏まれても「ああ、僕の痛みより踏んだ人の気まずさの方がはるかに上だ・・・」と、思ってしまう菩薩心(すげえ、俺には無理だ・・・)。
そんな彼が最近ハマッてることは“気兼ねなくお金を使う”こと。といっても、お給料を貰うようになったから、好きなCDを悩まずに買うとか、牛丼に卵つける、とかその程度らしいんすけどね。カワイイもんです。(でも、ローン地獄には気をつけてね。辛いよ、あれは・・・笑)

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