Hitmakerのスタッフによるリレーコラムです


はじめまして、
プログラマの化石、藤乗です。

幾多のゲームハードと格闘して現在に至っております。

さて、「俺と漫画道」という大そうなお題をいただき、少々戸惑っています。何しろ、漫画道というほどのこだわりがありません。
強いて言えば、「週刊誌は読まない」ということでしょうか。
アーケードゲームプログラマのサガというか、ルーティンワークが嫌いなので「毎週、同じ曜日に同じ本を買う」というのが嫌ですし、「こま切れになった、ストーリーをいくつか読み、続きはまた来週」という、出し惜しみ感(実際には書くのが大変なのです)がすごく嫌いなのです。
紙質も良くないし、いつまでもとっておきたくない(捨てるために買うのか?)ということで、単行本を買うことになります。

週刊誌は嫌いでも、漫画自体が好きで、いろいろなタイトルに興味がありますので、暇を見ては宝物を探すように本屋さんに立ち寄り、新刊を見つけるたびに「おっ、こんなのが出てるぞ、この漫画家さんのは見たことないな」と手にしてしまうために、多いときには20数冊ということも・・・。(ほとんどの出版社はそれぞれ、毎月決まった日に新刊をまとめて出します)

読むのは朝晩の通勤電車の中と昼休みぐらいなので、1日に2から3冊、ということは週に10冊程度しか、読めないため、読むのが間に合わなくなり、ついには、部屋に漫画本の山ができてきます。
しかも、タイトル数が多すぎて、新刊なのか、旧刊なのかわからなくなり、ダブって買ってしまうこともしばしば。(本屋さん一ヶ月以上も前の本を平積みにしておかないでくれ)
気づいた時の虚しさといったら、公衆電話に100円玉を入れ、相手が留守電だったことの比ではありません。(自業自得ですから)

まぁ、本田君のCD1000枚ではありませんが、何事も度を過ぎないように、当人の許容量を考えていくことが、大人になることかもしれません。(最年長プログラマの言葉とは思えませんね)でも、やっぱり好きなものはやめられませんよ。(いまだにゲーム屋にいるし)

ゲームをはじめとするエンターティメントを提供する側としては、漫画というメディアを通して、政治、医学、歴史、スポーツ、恋愛、ギャンブル等を勉強するというのを言い訳にして自分をごまかしています。

ということで、次回は、麻雀好きのデザイナー山縣誠一君に、「ゲーム業界を目指す人へ」と題してお願いします。


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■藤乗 勝巳(プログラマー)
ソフト開発部副部長にして、なんと勤続20年!って小口さんと同期だし。
「モナコグランプリ」「SDI」など、セガ黄金期の多数のタイトルにプログラマーとして参加。
最近は、主に○○○の○○○○など「裏の仕事人」を束ねる元締め役。
そんな藤乗さん、毎週金曜日は蒲田付近でボーリング三昧。アベレージ180はさすが〜。
あ〜あとコラムにもあるように無類の漫画好きで、蔵書は数千冊とも。先日も一日で20冊以上お買いあげ。
つーか本棚6本ってスゲ〜、床抜けるってば(笑)

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