杉リン: |
さて、第二回はマークIII版「グレートテニス」です。それにしても、前回からちょっと時間が空いたけど、それはなんで? |
|
西 村: |
しょうがないじゃん、ソフトが手に入らなかったんだもん! 休日に秋葉原中をくまなく捜してようやく見つけましたよ。 |
|
杉リン: |
ふーん、それはご苦労様(鼻をほじりながら)。じゃあ、その例のブツを出してくださいよ。 |
|
西 村: |
ジャジャーン!! これです。赤のパッケージに銀の箔押し。素晴らしいじゃないですか。まさに“グレート”な感じですよね。 |
|
杉リン: |
マイカードならではのスリムパッケージ。'80sポップアートを彷彿とさせるイラスト(そうか?)。うーん、グレート! |
|
西 村: |
では、スイッチを入れてみましょう。エイッ! |
|
杉リン: |
(起動中)そうそう、マークIIIのソフトって起動時にハードロゴが出るんですよね。懐かしいなー。って、アレ!? |
|
西 村: |
え!? |
|
一 同: |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
|
西 村: |
・・・・・・ス、スーパーテニス? |
|
杉リン: |
ホントだ、タイトル画面では「スーパーテニス」になってる。確か海外版が「スーパーテニス」だったので、その名残なんじゃないでしょうか。 |
|
西 村: |
へー、そうなんですか。 |
|
杉リン: |
当時セガ製のスポーツゲームはすべて“グレート”シリーズだったんですが、スケジュールの都合で直しがきかなかった。とか、そんな理由だと思うんですけどね。 |
|
西 村: |
ハハハハハ! いま説明書を見たら、「グレートテニス」って書いてある下にちいさーく“(スーパーテニス)”って書いてある! なんだよ、カッコって(笑)。 |
|

(スーパーテニス)って・・・。 |
|
西 村: |
さて、では実際にプレイしてみましょうか。負けないぞー!! |
|
杉リン: |
ちょっとまって。これ、対戦はできないみたいです。2プレイは協力ダブルスのみ。 |
|
西 村: |
キャラクターにもちゃんと設定がありますよ。1プレイヤーが“ジュン”で、2プレイヤーが“マイク”。もちろん、性能差があるわけじゃないんですけどね。で、CPUは“セガワ兄弟”という双子の選手なんだそうです。 |
|
杉リン: |
これまた「テキトーに名前を付けました」って感じだなぁ(笑)。でも、グラフィックとサウンドは「チャンピオン・テニス」に比べて数段によくなってるね。 |
|
西 村: |
ショットもロビングと通常のショットを打ち分けられるようになったし、かなりいまのゲームに近づいてきてるんじゃないですか? |
|
杉リン: |
確かに。 |
|
西 村: |
ーん、でもなかなか難しいなぁ。このままじゃCPUに負けますよ。 |
|
杉リン: |
そうだ! 説明書に書いてあるアソビン教授のアドバイスを読めば、絶対勝てますよ。 |
|
西 村: |
ナイスアイデア! どれどれ・・・。 |
|
■アソビン教授からのアドバイス
・相手が打ち返したボールのところに、できるだけ早く行くことだ。そうすれば、余裕をもって、ショットできるはずだよ。
・ショットのタイミングを早く覚えよう。そして、相手コートに強打をたたき込め!
|
 |
|
|
一 同: |
・・・・・・・・・・まったく役にたたない。 |
|
西 村: |
これじゃ「頑張れば勝てるよ!」って言われてるのとたいして変わらないじゃん・・・。 |
|
<プレイを終えて> |
|
西 村: |
だいぶ最近のゲームらしくなってきましたね。 |
|
杉リン: |
キャラクターのアニメパターンも多くなってるし、お客さんのグラフィックもちゃんと書き込まれてて、かなりリアルになりましたよね。 |
|
西 村: |
まあ、そうですね(え、リアルか?)。 |
|
杉リン: |
操作も十字キーとボタンふたつ。しかも、ボタンの振り分けが「Power
Smash」とまったく一緒なんですよ。 |
|
西 村: |
ふむふむ。 |
|
杉リン: |
断言しましょう。「Power Smash」シリーズの原点は「グレートテニス」であると! |
|
西 村: |
(またこのオチかよ・・・) |