インタビューやコラムなどなど、ゲームのあとはクラブハウスでちょっと一息。

どうも、ヒットメーカー広報の西村ケンサク(26)です。
故きを温めて新しきを知る・・・
このコーナーでは、過去にセガがリリースたテニスゲームを改めてプレイし「Power Smash」シリーズに続く礎を築いた、偉大なる功績をたたえようじゃないか!
・・・・ん? ちょっと堅いな。まあ 、要は昔のテニスゲームを紹介して「うっわー、懐かしい!」とか「いま見るとショボショボじゃん!」なんて、読んでくれた皆さんが感慨に耽ってくれたら嬉しいなと。
といっても、僕ひとりだとちょっと心細いので、セガ公式サイト“名作アルバム”の担当でもある生粋のセガマニア、”杉リン”をアドバイザーに迎えてお送りします。

前回の「グレートテニス」から実に9年。
舞台をメガドライブに移し、テニスゲームはどのような進化を遂げたのか!?
連載第三回「ウィンブルドン」に迫る!
●ウィンブルドン
ウィンブルドン!! それは選ばれた者たちだけが立つことを許されるコート!! 最強のテニス・プレイヤーたちが技を競い合うトーナメントに挑み、ウィンブルドン・タイトルをつかめ!!
(取扱説明書の説明文より)

対応ハード:メガドライブ
発売日:1994年5月20日
価 格:7,800円
Licensed by All England Lawn Tennisn and CroQuet Club Wimbledon (C)1994 SEGA

西 村: さて、今回で第三回目となるわけですが。またもハードが進化しましたね・・・。
杉リン: セガ! メガドライブ16ビット! CPU搭載!(ラップ調で)。
西 村: うわー、懐かしいなぁ。そういえば、メガドライブのCMっていとうせいこう氏がラップしてましたよね。
杉リン: 走る! うねる! 叫ぶ!(ラップまだ続く)
西 村: いや、もういいですよ。しかも間違ってるし。なんすか“叫ぶ!”って。
杉リン: チェッ!! せっかく気分よくラップしてたのに。さて、今回のお題「獣王記」についてですが・・・。
西 村: 「ウィンブルドン」ダロガ!! なんで「パワスマ2」のサイトで「獣王記」を取り上げなきゃいかんのですか。
杉リン: そうそう「ウィンブルドン」でしたね。なんてったって初のライセンスタイトルですから。
西 村: そうですね「ウィンブルドン」といえばマッケンローやサンプラスといった有名プレイヤーを排出している由緒ある大会ですから。そういえば、昨年杉山愛選手もダブルスで準優勝しましたよね。
杉リン: すこんちょは? まけろうは? ぶんぶんは? ねえねえ?
西 村: (無視して)ハードも進化したし、ウィンブルドンを舞台にしてるぐらいですから、相当進化しているんではないかと思うんですよね。
杉リン: そうですね。黒光りしたボディに金色で“16bit”ですもん。絶対進化してますよ。では、スイッチオン!
一 同: オオーーー!
西 村: タイトル画面がキレイですねぇ。
杉リン: しかも、エキシビジョン、パスワード、ニューゲーム、オプションの4つも選択肢がありますよー!!!
西 村: いままでの2タイトルと比べると格段によくなってますね。早速プレイしてみましょう。お、いきなり選手セレクト画面になりましたよ! 連載三回目にしてついにキャラ性能がつきましたか。しかも女子選手もいるし!
杉リン: 残念ながら実名選手ではないみたいですけどね。でも、これは嬉しいですね。
西 村: プレイ感覚もいまのゲームに近づいてるなぁ。操作方法もロブ、スライス、ストロークと「パワスマ2」とほぼ一緒ですしね。
杉リン: エイ! スマッシュ! うーん、面白い。ふつうに遊べますよ。プレステ2を持ってない人は「パワスマ2」じゃなくて「ウィンブルドン」を買えばいいですよ! うんうん、それがいい。
西 村: (またも無視)キャラのアニメパターンも増えたし、演出面で凝ってる凝ってるところも多いですね。ボールを後ろにこぼしたら、ボールガールが一球一球拾ってくれるのはニクイ演出だよなぁ。
杉リン: 確かに。女性選手の髪の毛がなびいたり。サーブ打つときにパンチラが見えたりしますしね。
西 村: ハハハ、確かにニクイ演出だ。
杉リン: ところで西村さん、オプションにある“Ball Special Effects”ってのを設定してみませんか?
西 村: なんすか、それ?
杉リン: 初心者向けに補助機能のオン・オフができるらしいんですが、こんな機能がついたテニスゲームははじめてみましたよ。
西 村: あ、ホントだ。ちょっと“ローカス・ディスプレイ”をオンにしてみましょうか。
一 同: す、スゲエ!
杉リン: ボールの軌跡が表示されるんですね。これはいいかも。ほかにもボールを打つタイミングを音で知らせてくれたり、いろいろあるみたいですね。
西 村: 便利だなぁ。「パワスマ」シリーズでも導入すればよかったのに。
<プレイを終えて>
西 村: いやー、いまでも十分楽しめますね。
杉リン: マルチタップがあれば4人でダブルス対戦もできますしね。
西 村: うーん、すばらしい。
杉リン: 突然ですが西村さん、アレに気づきました?
西 村: え、アレってなんです?
杉リン: 壁に書いてあったアレですよ。
西 村: ああ!!!!!!!!!
杉リン: やっと気づきましたか。そうなんです。このゲーム実は“セガスポーツ”ブランドなんですよね。ブランド立ち上げ当初のタイトルだとは思うんですが。
西 村: と、すると。
杉リン: 「パワスマ」シリーズといえば、いまやセガスポーツの看板タイトルですよね。
西 村: ええ、そうですけど……。
杉リン: 断言しましょう。「パワスマ」シリーズは、この「ウィンブルドン」の続編であると!
西 村: (いや、それは無いと思うんだけど……)








これは便利!
「ウィンブルドン」の補助機能
“Ball Special Effects”
■カラー・シグナル
ボールを打つタイミングを、ボールの色の変化で教えてくれる。
■ダイナミック・サイジング
空中に打ち上げられたボールを拡大し、迫力あるプレイが楽しめる。
■ローカス・ディスプレイ
ボールの軌跡が表示され、ボールの飛んでくる位置がわかる。
■タイミング・チャイム
ボールを打つタイミングを、チャイムの音で知らせてくれる。
■バウンド・ポインター
ボールがコートにバウンドする位置を表示する。

 
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