インタビューやコラムなどなど、ゲームのあとはクラブハウスでちょっと一息。

どうも、ヒットメーカー広報の西村ケンサク(26)です。
故きを温めて新しきを知る・・・
このコーナーでは、過去にセガがリリースたテニスゲームを改めてプレイし「Power Smash」シリーズに続く礎を築いた、偉大なる功績をたたえようじゃないか!
・・・・ん? ちょっと堅いな。まあ 、要は昔のテニスゲームを紹介して「うっわー、懐かしい!」とか「いま見るとショボショボじゃん!」なんて、読んでくれた皆さんが感慨に耽ってくれたら嬉しいなと。
といっても、僕ひとりだとちょっと心細いので、セガ公式サイト“名作アルバム”の担当でもある生粋のセガマニア、”杉リン”をアドバイザーに迎えてお送りします。
記念すべき一回目はSG-1000版「チャンピオン・テニス」!
セガコンシューマー初(と思われる)のテニスゲームをぶった切る!!
●CHAMPION TENNIS チャンピオン・テニス
サイドをつく、センターを抜く。サーブ、レシーブ、スマッシュ。 グリーンのコートをいっぱいに使って、勝利の栄冠をつかめ。 鋭い運動神経と根気が要求される。知的でハードなスポーツ・ゲームだ。(パッケージ裏の説明文より)
対応ハード:SG-1000/SC-3000
発売年:1983年
価 格:4,300円
(C)1983 SEGA ENTERPRISES LTD

西 村: ハイ、というわけで目の前に「チャンピオン・テニス」がセットされてるわけですが・・・。早速スイッチを入れてみましょうか?
杉リン: ちょっとドキドキするのは気のせいでしょうか? いきます。エイッ!!(スイッチを入れる)
一 同: ・・・・・アハハハハハハハ!!!!(画面を見て大爆笑)
杉リン: これSC-3000とBASICで開発したんじゃないっすか? 絶対そうですよ(笑)。
西 村: 時代を感じますねえ。キャラクターなんて1色ですもん。あ、一応ラケットは違う色なんですね。
杉リン: これラケットなんですか? 僕には野球バットに見えますよ。
西 村: ほら、打ち返すときにラケット状になるじゃないですか。
杉リン: ホントだ(笑)。僕はてっきり全身タイツでバットを持った暴漢のゲームかと思いましたよ。
西 村: んなアホな。じゃあ、実際にプレイしてみましょうか。
杉リン: 当然のようにキャラ選択はありませんね。1プレイヤーが“A”で2プレイヤーが“B”と・・・。
西 村: うわー、感情移入もなにもないですね(笑)。いや、ひょっとしたら当時の有名テニスプレイヤーの頭文字かもしれませんよ。
ビヨン・ボルグとか。
杉リン: なるほど! で、Aは?
西 村: ・・・・・・アガシ?
杉リン: 最近の選手じゃん!
西 村: いま説明書読んでて気づいたんですが、どっちのボタンで打ち返しても同じみたいですよ。ネット際で打ち返すとロブになるそうです。さらに! ボタンを押さなくても、ボールに近づけば自動的に打ち返してくれるみたいっす。
杉リン: それはユーザーフレンドリーですね。って、それじゃボタンの意味ないじゃん!
<プレイ終了〜>
西 村: いやー、ツッコミどころ満載でしたね。
杉リン: でも、これ以前のテニスゲームといったら、アタリ社の「ポン」のような棒状のプレイヤーをパドルで動かすタイプでしたよね。それを考えると当時は画期的なテニスゲームだったと思うんですよ。画面の構成自体はいまのテニスゲームと何ら変わりないわけですし。
西 村: ふむふむ。
杉リン: しかも、ひとつのボタンで何種類かショットを打ち分けられる点は「Power Smash」シリーズのコンセプト“簡単操作でスーパープレイ”に通じるところがあると思いませんか?
西 村: 言われてみれば確かにそうですね・・・。
杉リン: 断言しましょう。「Power Smash」シリーズの原点は「チャンピオン・テニス」であると!
西 村: ・・・ちょっと強引過ぎやしませんか?





確かに全身タイツでバットを持った人のようにみえるが、立派なテニスプレイヤーなのだ。


 
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