さてさて、気になる参加者は・・・
おなじみヒットメーカーボスキャラの「肝臓再検診」小口社長
競馬大好き 競馬で小遣いを増やす男 津田ディレクター
DOCチームの要のチーフディレクター「蒲田を知り尽くす男」 芹沢さん
もっぱら最近は愛娘と“どうぶつの森”なチーフデザイナー 宮城デザイン部長
DJゲームと競馬ゲームを両立させる名物サウンドマン Hiro師匠
ダービーチームの良心 忙しすぎてちょっとむっちり ディレクター野田くん
以上の6人のメンバーでお送りします。

第三回
もっと自馬が好きになる

――デザイナーの仕事量もかなり増えてたりするんですか?
宮城 うん、まあ増えてはいるんだけど、やっぱり『DOC1』をやった下地があったので、ある意味楽な所もありましたね。家庭用などでも競馬ゲームっていっぱいあるじゃないですか? いろんな競馬ゲームやってる人でも今回は競馬場を作り込んでいるんで、きっとびっくりするんじゃないかな? 知ってる人はよく作り込んでるなぁって。あと馬の色々な表情ね。

―― 他の競馬ゲームになくて『DOC2』にあるいちばんの点ってどこですか?
小口 愛だよ、愛。

―― 出た(笑)。
小口 ヒットメーカーのテーマだからね、それは。
野田 他の競馬ゲームって血なんですよね。

―― ゲームに限らずやっぱりダービーチームは競馬好きなんすか?
芹澤 好きですよ。
宮城 このチームに入ってから好きになりました。教え込まれた。
小口 いまはねぇ、そんなギャンブルするより『DOC2』作って、売って儲けた方が全然楽しい。

―― ある意味ギャンブルだ(笑)。
小口 そう。仕事のギャンブルの方が楽しくなっちゃうからね。
宮城 ギャンブルといえば、前作を作る前のミーティングで小口さんが、「このプロジェクトはまったく売れないか、すごいヒットするかのどちらかだから、そのつもりで作ってくれって」(笑)。

―― (笑)ヒットして良かったねえ、ホント。『DOC』ってみんな、何十分とか待って遊んでくれてたりとかしましたもんね。
宮城 待ってるときが実は楽しいみたいな。コミュニティーができたりして、カード見せ合ったり。
小口 (しみじみ)そうだったねえ。いいこと言うねぇ、宮城。

―― 『2』ではまたそういうコミュニティーが生まれるようなシステムっていうのは、新たに取り入れられたりしてるんですか?
Hiro 馬の情報が増えてるから、どうやって育ててるの? とか、餌なにあげてるの? みたいなやり取りが増えるんじゃないかな?
小口 俺のこの憎たらしい馬見てよ〜、みたいなところとかね。
野田 さっきも話題に出ましたけど、ランク分けされてるんで、大体戦う人が同レベルになるじゃないですか、そういう意味でも熱い戦いができると思います。その後も「あのレースよかったねぇ」みたいな会話ができますしね。
宮城 あと今回は、“メンコ”とか特殊なアイテムが貰えたりするんで、それで自慢しあえたりとかもできますね、出し方はまだ秘密ですけど(笑)。それと、特殊な毛色も倍以上増えてますしね。システムの関係で出すのは難しいでしょうけど、その分出たときの感動は大きいんじゃないですか?

―― ちなみにどんな毛色の馬がでるか教えてくださいよ。
宮城 いまチーム内で人気があるのはゴールド、金の馬ですね。カッコイイとの評判です。

―― 金の馬だと速いとかあるですか?
宮城 いや、無いです(笑)。
小口 たださ、お客さんのなかには本物と違う馬が走ると嫌がる人もいるからね。だから、頻度は極力下げてるんだけどね。
津田 まあでも、金が出たらそれもステータス。弱くても自慢できますよ。

―― 弱いけど(笑)。まあ、コレクターズアイテムみたいな感じですかね。
野田 ゴールドっていっても本当の馬にもいる、金に近い毛なんですけどね。
小口 あれはいてもおかしくないよね。シマウマとかはさすがに変だけどな(笑)。

―― サウンド面ではどうなんでしょう?
小口 お客さんは何が嬉しいんだろう?って考えたときに、自分でつけた名前をアナウンスしてもらえるっていうのがひとつテーマにあって、いまHiro師匠が鋭意制作中です。

―― あれ? 師匠ちゃんと仕事してたんですか? だってちょうど『CRACKIN'DJ Part2』やってた頃じゃないですか。片手間で?
Hiro いやいや、向こうが趣味でこっちがメインだから(笑)。いま音声合成をやっていて、日立製作所さんと合同で開発をしていて、『2』では自分のつけた馬名を実況で喋ってくれると。

―― へー、自分で付けた名前をちゃんと呼んでくれたら嬉しいよねえ。
Hiro ちゃんと呼んでくれたらね。

―― ちゃんと呼んでくれないの?
Hiro うーん、まだわからん(笑)。
小口 いまは馬名を言うところだけ電話の番号案内みたいなしゃべり方してるよな、師匠。
Hiro それを血が通った声になるように、いま頑張ってるんだって!

―― でも、それすごい大変なんじゃないの?
Hiro 大変だよ、日立さんが。

―― 日立さんが(笑)。でも、なんでそんな大変なことをやろうと思ったんですか?
Hiro 音声合成は今が旬だから。この技術自体は10年位前からあって、5年前あたりからカーナビとかで使われるようになったんだけど、やっと今ゲームで使えるくらいレベルが上がってきたからね。

―― 自分で入力した名前を呼んでくれるっていうのはアーケードでは初なんですかね?
Hiro うーん、自分で知ってる中では知らないなぁ。まあ、多分ないと思うんで、業界初ってことで。

―― ちゃんとできたら。
Hiro 誉めてね。
芹澤 日立さんをね(笑)。
一同 爆笑
Hiro 馬名付けるにも、馬名によって呼んでくれるクオリティーが微妙に違うんだよ。だからどういう名前をつけたら一番ちゃんと呼んでくれるか、それもまた新しい楽しみ、みたいな。

つづく・・・

行ける人はロケテでちゃんと名前呼ばれてるかどうか、日立さん(Hiro師匠)の仕事っぷりを要チェック!そんなこんなで次週最終回!テーマは「もうわるさは出来ません!」なになに?高谷またなんかやったのか?