
ヒットメーカーサウンドチームの使用機材を紹介!!
Vol.04:Hiro師匠 編 |
■其の1 ラック編
ども、Hiroです。
機材紹介の順番が回ってきてしまいました。
小山と小林の紹介が残っているけど、現在二人はプロジェクト終了間際で多忙のため順番とばし。
それにしてもこの機材紹介って見て楽しいのか?って疑問も残るが、きっとサウンドデザイナーを目指す人にとっては「ふむふむ、こんな機材を使って音作りしてるのね」ってのがわかってためになるに違いない!...たぶん。
と言うわけで、早速紹介に移ろうと思うのだが、なにせ私の機材はサウンド業務に就いてからの10ウン年の蓄積があるのでかなりの機材持ちである。
なので、何週かに分けて紹介していく予定。
お楽しみに!
■RACK-1

まずは左側のラック。
こちらには主にエフェクター類が詰まっている。
エフェクターとは音に装飾をして豪華にする装置...って感じか?
それでは上から紹介していこう!
【SONY MU-R201】
SONY製のリバーブ。残響音を生み出すもの。
自然な広がりを演出できるなかなかの優れもの。
【ENSONIQ DP4】
4IN/4OUTのマルチエフェクター! いろんなエフェクターが内蔵されていてマルチに組み合わせることができる。
ディストーションなどの歪み系も装備しているのでギターエフェクトとしてもGOOD。
CRACKIN'DJのギターはこのエフェクトを使って録音している。
【YAMAHA REV-7】
これもリバーブ。
それにしてもこれは古い!
たぶんパワードリフトをやってるころに購入(もっと前かも?)。
一度、入力系がいっちゃったが、修理に出して復帰。
このマシンは何処のスタジオに行ってもだいたい導入されていて、今でも人気機種。
【Roland SDE-3000A】
モノラルディレイ。ディレイとは山びこみたいな効果を再現するもの。
これも結構昔に購入。
裏にあるスイッチの切り替えでディレイタイムを倍に増やすことが出きるが、音質は半減するって言う昔っぽさがGOOD。
【YAMAHA Q2031】
グラフィックイコライザーだ。各周波数ごとの出力を調整して音作りをするもの。
これはREV-7と同時に購入。
昔、ドラムをサンプリングするときはこのEQを通して録音していた。
現在はEQ関連はプラグインに移行しているのでこれはあまり使われることはない...。
【dbx 166】
コンプレッサー。ま、音をつぶして、粒をそろえるって感じかな?
粘っこい掛かり具合で結構好き。
CRACKIN'DJの時は大活躍。
【HUSH IICX】
ノイズリダクション。つまりノイズを取ってくれるっていう便利物。
最近の機材はSN比がいいのであまりノイズは気にならないが、昔の機材はシャー!っていうノイズがかなり出る。
このマシンはそれを除去してくれるのだ。
【STEINBERG MIDEX8】
MIDIインターフェイス。つい最近導入したもの。
それまではStudio Plus Twoと言う凄くショボイインターフェイスを使っていて、周りからは「なんで今時そんなの使うんですか??」と言われ続けていたのだが、すごく安定しているし、MIDI関連のシステムが固まっていたので変えたくなかったのだ。
でも、MACも変わったしもう時代はUSBでしょうってことでで仕方なく購入。
使ってみると...、
いいじゃん!
う〜ん、やはり時代に逆らって生きてはいけないと言うことだね。
学習しました。
【TEAC AV-P25】
パワーサプライ。つまり電源。
ここのスイッチ一発で左側の電源が全てONになる。
こんな感じでエフェクター関連を紹介したが、最近はMAC内でミックスすることが多いので実を言うとこれらの機材はそれ程出番は無いのだ。
でもやはり、「あの音を作るのにはやっぱこれがないとね」ってのもあるのでなかなか手放すことが出来ないのだが...。
■RACK-2

それでは右側のラックを紹介しよう。
こちらは主に音源(シンセサイザー)が詰まったラック。
音源も最近ではプラグインによるソフトシンセが増えてきたが、音源に関してはハードによるシンセはまだまだ健在。
古めの物から新しめのものまで取りそろえております。
それでは紹介、行ってみよう〜!
【KORG NS5R】(ラックの上、左側)
GM(General MIDI)対応のハーフラックタイプの音源。
たしかこれは昔、サターンでカラオケをやろうってなったときにテストのために購入したもの。
GMのカラオケデータを試聴するために買ったものと思われる。
これの他にもGM対応マシンはいくつかあったが他の人のところへ行ってしまい、現在これだけ残っている。
【E-MU PROformance】(ラックの上、右側)
ハーフラックタイプのピアノ専用音源だ。
これのピアノの音はかなり気に入っており、セガエイジスシリーズに入っている曲のピアノは全てこれを使用している。
しかし、現在TRANCPOSEノブがいっちゃってて演奏中に勝手にキーが変わる(ToT)
修理に出さなくては...。
【Roland JV-2080】
実はこれ、井関の遺品(死んでません)。
JVは個人的にあまり好きではないのだが、とにかく音色が大量に入っているのでお手軽に使えて良い。
作曲するときに取りあえず音色を当てはめるのにはもってこいだ。
嫌いな割に重宝してます。
【YAMAHA TX-802】
出ました! YAMAHAの名機、DX−7の音色を受け継ぐマシン!!
やはりFM音源は不滅でしょう。
他の楽器では出せないFM音源ならではの音色が魅力。
あと、昔からの蓄えてきた音色が使えるのもGOOD。
でもS/N比が悪いのがちょっといや...。
【Roland D-550】
独自の合成方式で個性ある音色が作れる名機。
今でも人気の高いシンセだ。
このシンセはSST時代から使っており、今でもH.ライブでは欠かせない音源となっている。
【Roland D-110】
D-550の安価バージョンなのだが、これのチープな音色がオケに入れると立つ(目立つ)のだ。
最近のシンセには無い「華華しく無い音色」は貴重。
【novation super bass station】
ベースに特化したシンセサイザー。
実はこれ「セガ ツーリングカーチャンピオンシップ」のレコーディング時にマニピュレーターの方が使ってたのを聴いて、「これは良い!」ってことで購入したもの。
シンセっぽい太いベースがお気に入り。
【Oberheim Matrix-1000】
いかにもOberheimの音色っぽい音色が1000音も入っているシンセ。
ソロにも良し、バックにも良しと使いどころはいろいろ。
これもかなりお気に入りの音源だ。
【Roland A-880】
MIDIパッチミキサー。
MIDI 入力をいろいろパラったり(複数に分ける)、まとめたり出きるもの。
しかし、上記の【STEINBERG MIDEX8】導入にあたりお払い箱になること決定。
【TEAC AV-P25】
パワーサプライ。上のと同じ電源。
ここのスイッチ一発で右側の電源が全てONになる。
今後音源はプラグイン等のソフトシンセに移行していくと思うが、これらのハード音源を手放すことは無いだろう。
やはりハードにはソフトでは再現できない「味」が存在するのだ。
時代に逆らっちゃいかんが、呑まれてもいけないってことだね。
よし、うまくまとめたところで今回はここまで!
ホントはミキサーとかも今回紹介するはずだったが長くなったので、次回に。
じゃ!
2003/03/05 Hiro
|