PSOみんなの広場




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卯月と申します。
PSOのノベライズ初書きですが読んでください。
まだまだ未熟で内容もまちまちですが、myキャラ達を出してみました。
また、挑戦したいと思いますのでよろしくお願いします。


笑顔

「近づくな・・・。」

これが私とあなたの出会いだった。
初めましての挨拶だったはずがまさかこんな言葉になるとは思わなかった。
私の名前は神楽、フォニュエール。
ハンター試験に合格してこれからという時だった。
初めて入ったチーム。ドキドキしながら印象をよくしようとせっかくがんばったのに・・・。
呆然としている私とレイマールの彼女。
名前さえも教えてくれない・・・。
すると、後ろの転送装置から誰かがきた音がした。

「悪い悪い遅れたな。お?新顔だねぇ、よろしく。俺はNEOって言うんだ。あんたは?」

悪気がなさそうに謝ったヒューマーはNEOと言った。

「か、神楽です、よろしく・・・、お願いします。」

「ん?どうした?元気ねぇな。あ!おい梨雪お前だろう。まだこんなちっこい初心者にまた変なこと言ったろう。」

彼女、いや、梨雪は知らないという顔をしてこっちを見ていた。

「こんなチームはいやだろう?ほかを探せ。な?」

困っていた様子を見てNEOは気を利かせてくれてらしい。

「え?そ、そんなことないです!!私はNEOさんと梨雪さんと一緒に組みたいです。お願いします!!」

「ぷっ、あははは、わかったわかった。そんなに興奮しなくていいよ。な、梨雪。」

「勝手にすればいいさ。」

その時の顔はとてもおかしかったと思う。
その顔を見たNEOはずっと笑っていた。
梨雪はさっきからずっと同じ場所で同じ表情をしていた。

「さ、行こうか。」

「はいっ!」

「・・・。」


森エリア

「わぁ・・・。綺麗。映像なんかと比べものにならない・・・。」

普段見ている森の映像と実際のものとはこんなに違うものだろうか。
私はそう感じた。

「ああ、そうか。神楽は初めてなんだ。これから大変だぞ。」

「はい!がんばります。」

名前を初めて呼んでくれた・・・。
それだけで緊張が少しほぐれた気がする。

「行くぞ。」

梨雪は我関せずいう態度をとってさきに行ってしまった。
こんな戦闘は初めてだった。フィールドでやるより敵が強い気がする。
辛いとは覚悟していたけどここまでとは。

「危ない!!」

「え?きゃっ!!」

いつの間にかブーマに後ろをとられていたようだ。
思わず目をつむった。

「敵に後ろをとられるな。」

そう言い聞かされていたはずなのに・・・。
次の瞬間、銃の音と聞いたこともないような奇声。
「ドサッ」という音と一緒に地面に倒れ込むブーマ、広がる血だまり。
胃がひっくり返って吐きそうになった。
映像で見た時は何とも思わなかったのに・・・。

「おい!大丈夫か?言われなかったのか!?敵に後ろをとられるな!」

「はい・・・。すみませんでした。」

NEOは銃ではなくソードをかまえていた。
助けてくれたのはどうやら梨雪だったようだ。

「あ、あの梨雪さん。ありがとうございました。」

「助けた覚えはない。足手まといになるのなら置いていくぞ。」

私はただ頷くことしかできなかった。

「ま、最初はみんなこんなもんだ。」

苦笑いをしながらNEOは言っていた。
次々と敵を倒し進んでいった。
私は一歩下がったところで攻撃をしていた。
やっと長い一日が終わった。疲労困憊。脳裏に残る血だまり、奇声、けがをした人々。
すべてが初めての体験。
私は無理を承知で聞いてみた。

「あの、私これからがんばって足手まといにならないようにします。またご一緒していいですか?」

NEOはニッと笑って

「ああ、いつでもいいぜ。な?梨雪。」

「ご自由に。」

予想とは違う答え。
そう言ってくれただけでも嬉しかった。
その日を境にこの三人で組むことが多くなった。
私はどんどんレベルが上がり二人にもついていけるようになった。
梨雪は相変わらずだったけれど少しはうち解けられた気がした。
一つ変わったこと。それは

「神楽、次に進もう。」

「あ、はい。梨雪さん。」

名前を呼んでくれること・・・。


「どうだ。うまくいきそうか?」

「もう少しなんですけど。コツがつかめなくて。」

どうしてもできないテクニック。
それは瀕死になっている仲間を助けるリバーサ。
梨雪とNEOはムーンアトマイザーがある。
ない時はメディカルセンターに転送されると言っている。
それでも私は練習し続けた。
この二人に認められたいからではない。
自分に誇りと自信をつけさせるため。