Hitmakerのスタッフによるリレーコラムです


前回の新井プロデューサーのコラムで、

「さて次回はそんな「頭文字D」のゲーム性を立案した僕の古女房、
 マッツーこと「松本」にお願いしちゃいます!
 お題は「僕と藤子不二雄」でよろしくです!!」

と書いてあったのを読んで、
「うわぁ〜、イニDの開発裏話読めるかも〜♪」
なんて心待ちにしてた諸君…。

松本さんじゃなくて悪かったな!
おまけに藤子不二雄のことなんざ、全然知らねぇよ!

とにかく…


今からここは俺の小宇宙(コスモ)だ。
興味の無い奴はすぐにここから去れ。

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こんな腐れページ読んでる奴なんてさぁ、どうせ業界関係者とか、「ゲームクリエイターになりたい」とかいうガキどもばっかだろうから、自分の経験を元にそいつらがウケそうなことを好きに書かせてもらうわ。

題して、「こんなゲームクリエイターは嫌だ!」
それじゃあ行ってみようか!

“自分ではチャレンジしないくせに
 企画のアラを探すのだけは上手な評論家みたいなゲームクリエイター”


いるよね、こういう人。
特に古参の人ほど多い傾向にある。
悪気は無いんだろうけどさ、全てに対してネガティブな人。
しかも、まるで鬼の首を取ったかのように振舞っちゃったりして。
それが必要無いことだとは言わない。
時にはスタッフみんなが見逃していた重要なことを指摘してくれることで、後に起こりうる問題を回避できるきっかけにもなりうる時もある。
認めるよ。

でもさぁ…。
それって一番簡単なことだから。
レベルが低いことなんだよ。
問題を発見したのなら、その改善案も提案しようよ。
企画者を攻撃してもなんにもなんないよ?
それともプロジェクトを潰したいの?
だったらお前が抜けろよ。
他のスタッフのモチベーションも下がるしさ、評価の対象になるどころか一緒に仕事したくなくなるんだよね。

では次。

“製品化されたゲームを指して
 「アレ、僕も考えてたんですよ!」とか言うゲームクリエイター”


こういう奴ってホント多いよね。

言いたいことは分かる。
コンセプト的なことで似たようなことを思いついた時もあったんだよね?
で、先を越されちゃったもんだから悔しかったのでついついそんな言葉が口に出たと。

でもさぁ…、
そりゃ相手に失礼だよ。
製品の情報が出てるのを見てそう言ったということは、すでに作った方は何年も前に企画をプレゼンして、社長を口説いて、スタッフ動かして…、いろんな問題や矛盾を回避しながら整合性を持たせていった訳でさ、キミが「考えていた」っていう次元とは一つも二つも違うんだよ。
…で、そこには結局二つの事実があるだけなんだよね。

まず一つはキミ自身の行動力が無く、戦わずして既に相手に負けていたってこと。

もう一つはその企画は他人が思いつくような、チープなアイデアに過ぎなかったってこと。

…ね?
ゲームクリエイターならば絶対に口に出しちゃいけない言葉だってことが分かったよね?

じゃ、次、本日の最後行ってみようか。

“勤務時間の8分の1以上を喫煙室で過ごし、
 他人の悪口ばっか言ってるゲームクリエイター”


これは書くとすごくバッシングされそうなトピックだから、俺も書くのにちょっと抵抗あったよ。
言っとくけど、俺が言いたいのは
「タバコ吸ってサボってんじゃねぇ!」ってことじゃないからね?
そこでどういう時間の使い方をしてるかが問題なんだよ。

あまり知らない人と交流のツールとしてタバコがあったり、ラフに仕事の話をしたい時に喫煙室を使ったり、はたまたナイスなアイデアやプログラムを思いつかない時に、一度頭をリセットしたくてタバコを吸うとかいうのは分かるんだよ。
でもさ…、上司や同僚の悪口言って何の仕事の足しになるんだよ?
どこらへんがどう生産的なんだよ?って話。

開発現場によくある光景なんだけどさ、中核を担うスタッフがプロデューサーとかディレクターに反旗を翻して喫煙室で悪口言いまくって、周りのスタッフまで洗脳しちゃうことが本当によくあるんだよ。
自分の意見が聞き入れてもらえなかったりしてきっと随分腹が立ったんだろうよ。
分かるよ、その気持ち。
でもさぁ…、考えてもみなよ?
そうやってプロデューサーやディレクター追い込んでさ、じゃあ代わりにお前がそれを務めるのか?って話。
無理だよね?
だとすれば結局プロジェクトそのものが潰れるか、追い込もうとしてた張本人が抜けるかのどっちかしかないんだよ。

つまり、自分が負け犬になるしかないんだよね。
そして自分の首を絞めてるだけなのに、そのことに気付いていないところが負け犬の負け犬たる最大のゆえんなんだよ。
どうせ高い税金払って吸うんだからさ、おいしいタバコを吸おうよ。



ついつい興が乗ってたくさん書いちゃったけど俺も忙しいからこの辺にしとくわ。

では、最後に俺からキミたちヒラロマニアへの宿題。
次に俺に一刀両断して欲しいトピックをドシドシ応募すること!
まずはこのホームページに俺の専用コラムをスタートしていずれはファミ通あたりに連載したいと思ってるからさ。
応援頼んだぜ!?

アディオス!


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■平魯 隆導(ディレクター)
ほいほい、現在極秘プロジェクトで暗躍中のディレクター、平魯さんでございます。
ってコレ↑はなんだおい。
趣味はサーフィン。ピーク時には年間100日(!?)も海に行っていたとかいないとか(休日全部あわせても足りないじゃん・・・)。
あとは、フィギュア集めにご乱心だったり、かわいい猫ちゃんの絵を自分で描いてそれを眺めて和んでみたりしているそうです(多分ウソ)。ちなみに好物はひまわりの種。
まあなんというか、つかみ所の無い、オモロイニイちゃんですな。

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