Hitmakerのスタッフによるリレーコラムです


お疲れ様です。山崎です。
前回、松田さんの今年の抱負「子育て」。こんなすごいのの後で「今年の抱負」?一気に話のレベルが下がっちゃうんですが、どうかご了承くださいませ。

さて、眉間のしわについては別の機会にゆずるとして、
・・・私の会社内でのキャラ設定について簡単にご説明します。
そのキャラとは・・・「買い物がヘタ」・・・。
それにまつわる、とあるエピソードをご紹介したいと思います。
↓専門用語には一応注釈をつけてみました。

事の起こりは幻の名機(*1)「64DD」でした。
(*2)「時のオカリナ」でゼルダ熱に浮かされた私は、
(*3)「裏ゼルダ」が64DDで発売されるという噂を信じ、
(*4)「ランドネット」に加入したのです。

当時、「64DD」は買取ではなくレンタルと言う形で販売されており、1年間の強制的な「ランドネット」への登録が前提でした。
しかしゼルダ熱が末期症状だった私にとって、それは安い買い物に思えたのです。

ところがそれは恐怖の始まりに過ぎませんでした。

待てど暮らせど「裏ゼルダ」は発表されず、「ランドネット」自体も失速しながら細々と1年が過ぎようとした頃・・・。
突然、「ランドネット」はサービスを中止してしまったのです。
届いた手紙には、「本体はお客様のものとしてご使用ください」といった一文が。

ま、まてやぁああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
裏ゼルダはどうなったんじゃああああぁぁぁぁ!!!!


すでにほこりをかぶっていた「64DD」は、その後実家の押入れで静かな眠りにつきました。

しかし、悪夢はまだ終わってはいなかったのです。

(*1)64DD:「Nintendo64」専用磁気ディスクドライブ。テレビデオのビデオデッキ部分のようなもの?
(*2)「時のオカリナ:Nintendoの看板タイトル、「ゼルダの伝説」のNintendo64版。ハマりました。
(*3)「裏ゼルダ:「裏面」として、ダンジョン部分が変化したVer.が遊べるというもの。本編のおまけ。
(*4)「ランドネット:これの会員になることで64DDのソフトが遊べる。


そんな悲劇も薄れ、新しい世紀も数年を数えたある年の瀬、私はふらりと入った近所のコンビニで新作の「ゼルダ」のソフトを予約していました。(*5)「GameCube」も持っていないというのに。
そんなある日、私は会社の喫煙室でとんでもない事実を耳にすることになるのです。

Kさん:「知ってた?新作ゼルダの予約特典で『裏ゼルダ』がもらえるんだって」

な・なんですとぉおおおぉぉぉぉ?!?!

そんな話はコンビニではこれっぽちも聞いていません。
私は早速コンビニの予約サービスに電話をかけました。
私:「もしもし!ゼルダのソフトに予約特典ってついてるんですかッッ??」
オペレータ:「・・・えーと、『グリーティングカード』のみとなっておりますが」

(*5)GameCube:Nintendo64の後継機。新作のゼルダはこれがないと遊べません。

その後の展開は手短にお話することにします。
結論から言えば、私はあんなに欲しかった「裏ゼルダ」を手に入れることができました。
大手電気屋で新作の「ゼルダ」をもう一本予約することによって・・・。
後日談として面白い部分は、「予約先着10万名様」だったものが、私がもう一本予約した後で「予約全員」に変更された部分ではないかと思います。

今年の抱負は【振り向かない】ということで。

さて来月は、こんな仕方のない先輩にいつも付き合ってくれる素敵な後輩、デザイナーの新人、宮崎幸乃ちゃんにバトンタッチ。テーマは「私の好きなもの」とか。


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■山崎 浩子(デザイナー)
「WCCF」チームのデザイナー、山崎さんです。といっても「WCCF」の開発後期から参加。
それまでは「クラッキンDJ2」チームで活躍してました。たまに書いてる落書きを覗いて、特徴的ないいイラスト書くなぁと思ってたら、過去にイラストレーターとして雑誌に寄稿してたこともあるらしい。チーム内ではオトボケキャラ&ムードメイカーって感じなんすけどね。そうそう、新居は慣れた?

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