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![]() ただしこの馬には悲壮感とか一切感じられず、なんだかいつも伸び伸び楽しそうに走ってるようで、そんなところも好きでした。 しかも逃げ馬。もちろん逃げてばっかりではなく、札幌記念では後ろからの競馬もいける事を示しましたが、やはり逃げて勝つパターンが爽快でした。同じ頃、サイレンススズカというとんでもなく強い逃げ馬がいましたが、あの緊張感のある張り詰めた逃げではなく、セイウンスカイの逃げは、なんだかとぼけていた。 ハナに立ったあとは気持ちよく後続を引き離すのだけど、途中でペースを落とす。4コーナーで追いつかれるとまた、思い出したようにペースをあげてそのまま逃げ切る。あたかも途中で手を抜いているかのような雰囲気で(ほんとはそんなことはないんだろうけど)、それでも平然と勝つのが見ててすごく楽しかった。 弥生賞でスペシャルウィークに差された後に皐月賞でまんまと逃げ切り、ダービーで完敗したかと思ったら菊花賞ではなんと世界レコード勝ち。しかもあの一息ついてからの逃げ戦法で。 最後のG1となった天皇賞(春)も、テイエムオペラオー他の豪華メンバーの中にこっそり復活して登場しましたが少しだけ見せた全盛時の逃げで、場内を盛り上げてくれました。大差の12着でしたが、やはり悲壮感など全く無く、セイウンスカイだなあ〜と妙に納得したものです。 引退して種牡馬になりましたが、スペシャルウィーク産駒対決をとても楽しみにしています。 text:宮 城(チーフデザイナー) |
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