キャラクターデザインコンセプト
大前提のコンセプトとしては『馬鹿っぽさ』『クールさ』が同居する全体イメージを大切にすることでしたね。その全体イメージを感じるように4人のキャラクターの位置付けを決めていったんですよ。
Axelはゲーム全体のイメージを代表するキャラクターだから、最後に完成したキャラですね。キーワードは『パンクス』で始まり、途中過程では『クールというイメージを打ち出せば、馬鹿っぽさがスポイルされてしまう』というな問題が発生しつつ、かなり試行錯誤しましたね。最終的にはキャラデザイナーが『かなり馬鹿にしてみました。やりすぎました?』と言って持ってきたものが満場一致で決まった感じですね。
B.D.Joeに関しては、陽気さを全面に感じさせるキャラクターという位置付けでしたね。ギャングスター系のクールさを全面にという意見もあったのですが、ゲーム全体のイメージが渋い雰囲気になると思ったので『陽気さ』は譲りませんでしたね。このキャラは『パンクス』ではなく、『一寸ヒップホップ』な方向性で詰めて行きました。
Genaは『セクシー&クール』という位置付けですね。ただ『色気』は求めませんでした。言うなれば『男気を感じさせるセクシーさ』ですかね。
キャラ4人からは強いイメージを受ける方向性を出したかったのでね。キャラデザイン的にはGenaは速い段階で決まりましたね。
Gusの役目としては『現実のタクシー運転手年齢層に近いキャラで、架空のリアリティを出すため』でした。恐らく、このキャラがいないと全体が若い人間にばかりなってしまい、作り物感が露骨に出てしまうと思ったんですよ。あくまでも『実際いないけど、いそうな感じするよね』とユーザーさんに感じて欲しかったんでね。だから、重要なポイントは『カッコいいオヤジ!』でしたね。 |