ボクは最初の『クレタク』が本当に大好きで、じつは名作が多かったドリームキャストなかでも5本の指に入る名作と確信している。オフスプリングの「Yah!Yah!
Yah! Yah! Yah!!!」ではじまる美しいウエストコーストの疾走は、どんなに落ち込んだときもその一瞬はすべてを忘れて、明るく元気になることができた。
だが正直言うと、『3』の画面写真を最初にみたとき、ぼくはあまり興奮できなかった。とにかく明るい、カリフォルニアをイメージした『1』のウエストコーストに比べて、夜のラスベガスをモチーフにした今回のグリッターオアシスは、なんか暗い第一印象を感じてしまっていたからだ。
でもそれは杞憂だった。動いている映像、そしてプレイしてみて、『3』はやっぱり『クレタク』だ!!と確信した。光り輝く夜のラスベガスの表現はもちろん、超広大かつ立体的なマップはXboxだからこそ可能になったのだろう。アーケードとしてスタートした爽快さと、家庭用ゲーム機ならではの奥の深いやり込み要素。さらには『1』や『2』のマップまで、新システムにあわせて作り直してある。クレイジーXは今回もまた、やりがいあるいろんなパターンが入っているし。なんか本当に超お得な感じ。
攻略本には全部載っているけれど、隠し要素も多い。隠しカー(?)はもちろん、視点や表示の変更なども豊富。なかには実用性のないものもあるけれど、どれも最低1回ずつは試してみたくなる。
最新マップのグリッターオアシスは本当に広い。クレイジーホップでジャンプしたり、湖に潜ったり。立体的なマップの近道をさがしていると、いまでも新たな発見があるのだ。
右手の中指が曲がったまま戻らない。そんな季節が、また戻ってきたぜ!
ファミ通Xbox編集長 相沢浩仁
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