さんぺー
「SGGG」「CRACIN' DJ」「バーチャロンフォース」とサントラをリリースしてきたHitmaker Records。
「さんぺー」オープンの頃からの密かに思い続けてきた「いつかソロCDつくりたいねぇ〜」が、いよいよ現実味を帯びて参りました。さ〜行くべ。


MUSIC
「HiroソロCD」&「光吉ソロCD」への道

第四回:曲紹介「I Just Smile」編





んぺーを御覧の皆さん!「秋の夜長を泣き通す!!」
うぉーん!光吉猛修です!

さて、前回のコラムでは華々しく「From Loud 2 Low」の発売を発表した訳ですが昨今、インターネットでも曲の試聴が出来る今日この頃、やはり実際にどんな感じなのかを聴いてみたい、で、聴いたら、「お!良い感じかも」と思って頂いてついつい、注文してしまう、とそんな勝手な論法を展開しつつ、「受注促進月間」と題しまして、アルバムに収録する楽曲をピックアップして、試聴ならびにコメントをして行きたいと思います!

そんな曲紹介コラム、一回目はこの曲!

       ImL「I Just Smile」JmI

あ、あの、タイトル両脇の
エイチ絵文字はあんまり意味ないので、深く考えないで下さい。

それで、あれ?それってもう今まで出てる曲じゃん、とか思っているあなた!
本アルバムに収録されているのは、実は、この曲を
光吉が歌ったバージョンなのです。

1998年の事…

存じ無い方の為に補足を致しますと、この曲はもうかれこれ、5年前、セガサターンのソフトとしてあのソニックチームが世に送りだした伝説のアクションゲームバーニングレンジャーの中で流れ、使われた曲であります。
しかも、レコーディングを全てニューヨークで行う、と言うかなりオシャレでオトナな事をしておりまして、それが後の「DAYTONA USA 2」のNYレコーディングへと繋がる布石となったのであります。


コラボレート、と言うもの

の「バーニングレンジャー」と言うプロジェクト。今でこそ、「コラボレート」と言う言葉が一般的なものとして受け入れられている御時世ですが、当時、同じセガ(まだ分社前でした)とは言え、片やコンシューマーのサウンド部隊、片やAM2研と言えばアーケードソフトの開発部署と、見えない壁が厚く、高い中、クリエイターレベルで「一緒に何かやろうよ!」と言う(半ば無謀な)意気込みだけで、私と同期入社の幡谷君がやりはじめた、コラボレーティングでした。


ボーカリストとしての目覚め

が唄わせてもらったのは、その「バーニングレンジャー」のオープニング曲「炎のバーニングハーツ」と挿入歌「We are Burning Rangers」の2曲です。
もともとはゲームショーで配付するサンプル版の仮唄として忍び込みまして、幡谷君の果敢なアピールと刷り込み効果で、製品版の方も歌わせてもらう事になりまして、未だに「あのバーニングの主題歌って光吉さんですよね?」と聞かれる程、自分にとっては印象深く世に残る曲になっていった訳です。

I Just Smileとの出会い

してバーニングには、もう一曲、唄ものの曲がありまして、それが今回のアルバムに収録された「I Just Smile」でした。

ゲーム中に登場する、か弱き少女をイメージして作られたこの曲は、作詞をしたマグロちゃん自身が日本語版を歌い、同期入社の幡谷君が曲を作ると言う、まさにドリームコンビが織り成す、珠玉の名曲な訳です。

月日は経って、とある日、幡谷君より連絡を受けます。
「I Just Smile」をスタジオでレコーディングしてみないか、と言うのです。
二つ返事でOKした私は、さっそくセガの一号館にあったデジタルスタジオへ。
そして、内訳を聞きますと、ウェーブマスターのスタジオに新しくエンジニアさんが来たので、その方のミックスの傾向とかを見たいと意味を含めて、一度、ボーカル録りをお願いしたい、と。そして、そこでのお題目が、そう、この曲「I Just Smile」だった訳です!

この曲、実は主題歌以上に歌いたかった曲(いや、勿論主題歌も良い曲なんだけど)でした。でもイメージも去る事ながらこんな繊細な曲を光吉が歌って
「I Got Smile」なんて感じになったらイヤだな、と半ば諦めていた所でしたので、このオファーは嬉しかった、正直。

しかし、やっぱり女性の為の曲だった…

かし、収録を始めるとある事に気付きました。

「キーが高い…」

当たり前ですよね、もともとはマグロちゃんのキーに合わせてる訳で、私がそのまま歌うと、野太い低音か、音圧のないファルセット(裏声)になってしまい、自分で言うのも何なのですが、いわゆる「光吉の
オイシイ所」をまるっきり出せないまま、曲が終わると言う状態になっていました。

結構ショックでした…。あんなに歌いたい唄が、こんな形で終わってしまうなんて。

とりあえず、低い方ではいかんともしがたいと言う事で、全編ファルセットで収録しまして自分の引き出しの少なさに打ひしがれながら、スタジオを後にしたのを憶えております。

月日は流れて…

は2003年、幡谷君からラジオDCへの出演の話しが来ました。内容は「幡谷&光吉コラボレート特集お!いいねー!やるやる!で、どんな曲を流すのか聞いてみるとあの時録った、「I Just Smile」も流すと言うではありませんか。
え?本当にあれ、大丈夫?と心配している私に彼は「じゃあ、CDに焼いて送ってあげるよ実はアレ、凄く良い感じで、思い出しては聴いてるんだよ」と言ってくれる訳です。

あぁ、何て同期って素晴らしいんだ!みんなも同級生を大事にしようね!
あ、話しがずれた。

あれ?結構いいじゃん!

速送られて来たCDを耳に通すと、あれ?思っていたよりちゃんと歌えてる、と。
嬉しかったですねー、正直。
そして、それと同時にこれは、もっと沢山の人に聞いてもらわなければ、と言う衝動に駆られたのでした。

そんな「I Just Smile 2003 T.M Version」出来ました

言う訳で、今回はその当時出来なかった、「ハモリ」と一番はファルセット、そして二番の途中からは、いつもお馴染みの光吉爆裂ボイスで収録してみました。

エ?キーが高かったんじゃなかったのかって?

フフフ、曲がりなりにもこの光吉、歌いはじめて早
9年、とうとう地声でファルセット領域まで出る様になりました!ま、苦しそうな感じに聞こえなくもないですが、そんな成長した姿(35歳にもなって成長もないか)を聞いて欲しくて、あえてそのようなボーカルパフォームをしてみました。

それでは、そんな流れで今回収録する事になった「I Just Smile」一番のみですが聞いて下さい。二番のアッツイ所は是非是非、11/4、御自分の手に取って聞いて下さい。

「I Just Smile」
(MP3:424k)

作詞:佐々木朋子
作曲:幡谷尚史 
唄:光吉猛修 

青い荒野で 
一人砂を すくっていた
こぼれる 砂の 
夢は悲しい 星の涙

夢からめざめた時は
孤独も傷も 光にかわった

朝の風が私の 
髪をすいて 
明日の予感までも感じさせる
枝を伝うしずくが 
流れおちて 
あなたのほほみをうつすここに
I come back


青い若葉を 
やさしい風が そおっと揺らした
私は朝の 
たどった道 歩いている

そよぐ風が頬をなで 
クリスタルのような 鳥に手をのべて

そんな朝の贈り物で 
みたされてく 
砂の夢はどこかに消えてゆくの
空をすいこむような 
やさしげな目 
もう私はひとりじゃないそして

I just smile
I just smile
I just smile

あとがき

如何だったでしょうか?是非とも、二番のあっつい光吉を聞きたい!そんな方は今すぐこちらにて御注文頂ければ、と思います!

さて、来週はバーチャロンファンには大変お待たせした、あの曲を解説&試聴して行きますよ!それではSee Ya!!

03/10/01 光吉猛修

現在の進行状況
○Hiro盤     7.2%
○光吉盤  99.9%