さんぺー
将来「ゲームサウンドクリエーターになりたい!」キミ達の頭上にさんぜんと輝く2トップ、Hiro師匠&光吉猛修が、プロの「サウンド職人」を養成すべく手取り足取り教えちゃう「さんぺーサウンドスクール」いよいよ開校です!

MUSIC
「さんぺーサウンドスクール」

〜サウンドクリエーターへの道〜




『アレンジ編』:第1回

はい!
さんぺーをご覧のみなさん! Hello!Everyone! 光吉猛修です。
そんな訳で始まってしまいました、この「
さんぺーサウンドスクール
まずは
アレンジ編、と言う事で先週もお伝えしたとおり、バーチャロンから
「Conquista Ciela」を
お題として繰り広げていこうかと思います。
いろいろとバーチャロンの曲を聴いたのですが、この曲が一番歌物に合いそうだから。

それでは、とりもなおさず原曲の一部をまず聞いて頂きましょう。
散々聞いた方もいらっしゃるとは思いますが、改めてこういう曲だったよな、と言う確認の意味も含めつつ聞いてください。

Conquista Ciela (オリジナル/MP3/388k)
>>

非常に
キャッチーですね〜。健太郎節とでも言いましょうか。
これは歌を乗せやすそうだ。……多分。

歌モノのアレンジをするにあたって、今回気を付けなくてはいけないと思ったのは

「メロディーは基本的には変えない」

と言う事かなと最初この曲を聴いた時に直感しました。
これは、既に皆さんの耳に届いている曲でもありますしメロ自体は歌メロとして成立しているので、下手にいじるよりも、

「元の良さを残す事もアレンジの極意の一つ」


と言う事でメロディに関してのコンセプトはこれで決まりました。
うん、
そう決めました、今

健太郎君の曲の全般に言える事ですが、彼の曲は複数のオブリガード(以下オブリ) と言われる装飾旋律が重なって一つのハーモニーを奏でているケースが多いんですね。
つまりメロディー以外にも同時に沢山の裏メロディ風なものが鳴っているっていう言うとわかって頂けるでしょうか。

インストの場合ですと、これが気にならない。
むしろ音数を効率よく多く聞かせる事が出来るのですが、歌モノとなるとちょっと邪魔になる可能性があります。
が、このオブリこそ
健太郎ソングの証、と言う話しもありますのでこの部分は全て

「私の声でコーラスとして入れる事で歌になじませる方法」


をとる事にしました。失敗するかもしれませんが、一応、
そう決めました!

歌のバックに流れる伴奏、我々の間では「
オケ」と呼ばれる部分ですが、
これは音色的に結構変えてしまおうかな、と考えています。
その前にオリジナルの基盤で鳴っている楽曲を、自分の席の一般的な楽器で鳴らす事から始める為に、健太郎君からオリジナルのMidiデータをもらいとりあえずこの様な形からスタートする事にしました。

Conquista Ciela (光吉アレンジ01/MP3/400k)>>

ほぼ原曲に近い音色で構成されていると思います。
これはいわゆるアレンジをする上で基礎になるものです。
ここからいろいろいじって行きますよ!
ちなみに曲の中で鳴っているボコーダーは原曲で使われている素材をそのまま健太郎君からもらいました。

さあ、そんな訳でアレンジ講座第1回はこれにて終了です。
次回は曲の構成や、こまかいリズムのアレンジをしていきます。お楽しみに!

最後に今回の一言!!

下手にいじるよりも元の良さを残す事もアレンジ極意の一つ

以上、お粗末様でした。
次回へ続く。


■校長より一言...。

今回は準備だけかい!
全然アレンジしてないじゃん...。

...ま、料理も「下ごしらえ」が大切ってことで。

曲をアレンジする場合、最終形をどんな形にするかを
イメージすることが大事。
設計図みたいなもんだね。
なんのコンセプトもなく曲に手を加えていっても泥沼にハマっていくばかり。
なので、光吉が書いているように
無理矢理にでも目標を決めてから実作業に入るのは大切です。

さて、この曲がどのように変わっていくのか?
次回に期待。

2002/06/19 Hiro校長