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コメント
どうも死神Komae Monです。
自分で小説書いてるのにヘボいですが、どうか最後までお付き合い下さい。
では、死神の名にかけて皆様にご不幸を……

「で、このタイトルはなんである。クサいのである。」
「すんませーん。このタイトルはあくまで独断と偏見によるもので……」
「いいんだよ、んなことー」
「これは、私達の活躍を記したものよ。」

終わりではありません。始まりますよw

ここは見なれた風景のギルドの喫茶店。そこの一番奥の席に不釣合いな四人はいました。
「今度の依頼はなんである。子供の捜索依頼とか言った瞬間に黙らせるのである。」
と言ったのは、フォマールのMalDoock。フォマールなのにかなりの口調ですが、気にしてはいけません。
彼女は周囲を黙らせる能力を持っています。
「すんませーん。今度の依頼はちゃんとしたものですから。」
これは、ヒューマーのhazawa=T=kenny。すんませーんと口癖のように言っている彼ですが、腕はなかなかの物です。
「さっさと依頼終わらせようよー」
かなりの投げやり口調のレイキャストはkazuki。とても人間的なアンドロイドで、やる気は微妙ですが、結構な命中精度を誇っています。
「で?仕事内容は?」
最後にMalDoockと並ぶ、なかなかの迫力の口調はハニュエールのrena。相手が誰であろうとキッパリと物を言う彼女はさまざまな陰口を叩かれています。
「今度の依頼はですねー。”洞窟における突然変異体の調査がしたい。生態データを集めてきてくれないか?”ですって」
「まぁ……この間のやつよりはマシよねぇ。」
2週間前、この面子で緊急の依頼だといわれ、駆けつけた時には、パイオニア2での子供の失踪というあまり金額の面でも達成度の面でもおいしくない仕事を押し付けられてしまったのです。
「とにかく!この間のおかげで家計が苦しいのである。さっさと洞窟にいくのである!」
「あーい。すんませーん。では、さっそく〜」
ここだけの話ですが、その失踪騒ぎ解決時の報酬は1000メセタで、山分けしても一人250メセタという超低額だったといいます……。

「あついよー。やる気うせるよー。」
「あんたはロボでしょうが……」
かなり漫才的な進行になっていますが、ちゃんと道は進んでいます。
「はーい、すんませーん。次行きますよー。」
「あまり五月蝿いと、黙らせる前にグランツを叩きこむであるぞ」
「マルこわいよー」
マルとはMalDoockの略称ですが、そうかわいらしく(?)呼んでいるのはkazukiだけで、しかもその呼び方はフルネームをわざわざ言うのが面倒くさいからというわけで……
「次いくわよー」
「だるいよー」
「果てしなくイージーゴーイングであるな……」
上の実力の人たちがこの仕事の様子を見たらなんというでしょうか?
「……む。人が…1,2,3……囲まれてるのである。」
「やっぱりMalDoock気づいた?」
「うわー、めんどくさいよー」
「hazawa。お主、ちゃんと依頼主のこと調べたのであるか?」
「すんませ〜〜ん。前日調べればいいやとか思ってたら、昨日はマグ達が暴れ始めますしー…」
非常にマイペースなhazawaの事もあいまって、この危機感の中でもこのパーティーからはなまけオーラがあふれ出ています。前後のオートロックの扉からは、武装した集団が現れてきました。
「そこのハンター諸君!」
「えっ、どこどこ?」
「……。お前らのことだ!お前らは完全にほうぃ……!?」
先頭の指導者らしき人物が声が出なくて慌てています。もちろん声がでなくなったのは他ならぬMalDoockのせいですが……
「その先に言うはずの用件は聞きたくないのである。データが欲しいのならば、正規にギルドを通じて依頼するか、ラボにでも掛け合ってみるのであるな。」
「みんな雰囲気おもたいよー。っていうか邪魔だよー」
MalDoockとkazukiの言葉にごうを煮やした指導者は1も2もなく、部隊に攻撃の指示を与えました。もちろん身振り手振りで。
「むむむぅ…むぅむむぅ!むーむむーむー」
「た…隊長。何をおっしゃってるのかがわかりません……」
「攻撃の指示ではないのでしょうか?」
「いや、撤退もありえるぞ」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
「向こうからしかけてきたのに何をやっているのかしらね……」
「すんません。僕のせいでこんなんなっちゃって……」
「気にするでないのである。」
「ホントにhazawaのせいだ…ぶっ!な、なにすんのさー」
「こういう時にかける言葉というのはプログラミングされてないのであるか?このポンコツ!」
なんか両軍ともに漫才やってますが、向こうは本来の目的を忘れ、こちらはhazawaへの慰めをkazukiがふいにして……
本当にこれがプロの仕事ですか?
「物語の進行を考えて、あえて沈黙をといてやるのである。そこ!なんで舞台裏を知っているかというツッコミは不許可なのである」
「舞台裏知ってても何でもいいから早くおわらそうよー」
「……コホン。そちら側が持っている洞窟調査のデータを引き渡してもらおうか。」
「5つ前の我の発言をもう一度読み返すのであるな」
向こうの指導者はその発言を無視して続けました。
「今、お前達の依頼主にそのデータを渡すわけにはいかないんだ。引き渡してくれないのなら、依頼をキャンセルしてくれないか?」
「いやよ。これから先を無一文で過ごす気はないわ」
「かといって、買い取るっていっても無駄ですけどね。あい、すんません。」
「どうやら我々の意図を理解してもらえないようだな。ならば力ずくでいくぞ!!」
合計50人近い部隊が一斉に四人に襲いかかりました。
「わたし10人」
「すんません。では15人で」
「めんどくさいから10人ー」
「ならば我は15人であるな。5分で済ますのであるぞ。」
MalDoockのパーティーは四方に分散し、各自武器を構えました。あの指導者は奥でのんびりと戦火を見ていましたが、5分後にはその顔が引きつっていました。
「ラフォイエ!ラバータ!ラゾンデ!」
上級テクニック三点セットに、
「はーい、皆さんすいませ〜ん。」
ブリューナクを軽々と振るうhazawaに、
「さっさとどっかいってくれよー」
マシンガン乱射に、
「あんたらちょっと礼儀を知らなすぎよ!」
セイバーを持ち、華麗に舞うrena。最初から向こうの軍団には勝ち目は無かったのかもしれません。そして……
「沈黙の神の名のもとにチェックメイト、である」
新たに装備していたソウルイーターを指導者の首にかけ、この勝負の終わりを告げました。沈黙の神MalDoockとして……
「ひっ!ち、沈黙の神……。うわああぁぁぁっ!!!」
その男の断末魔は洞窟の隅々にまで響きわたりました……。

後日、部隊を指揮していた男は保安部に連行され、その背景にある物を調査中だそうです。一説にはブラックペーパーの一味とかいう噂も立っています。
「まぁ、この件は一見落着として……この報酬はなんなのであるか?」
「す…すいません。」
「わたしの楽しみのナウラのケーキがぁ……」
「だから早く終わらせようっていったじゃんかー」
見た目ラボの研究員かと思われた依頼主ですが、本当は個人で研究をしているそうで……
結局のところ、あんなに苦労したのに報酬はたったの2000メセタだそうで……
「一人頭500メセタはねぇ……」
「神よ!あなたは我を見放しているのであるか!?」
「うぎゃぁぁっ!!!」
「お茶こぼすなぁぁっ!!」
「か、体がさびるよー!」
「ば、バカ!我のBEEがぁっ!!!」
「いやぁぁっ!!あたしのハーブティーもこぼしたぁぁ!!」
「む!我のトマトジュースもこぼしたであるな!!?」
「おぉ!こんなときにイケッチ!!」
こんな騒ぎに巻き込まれた親友のikenoはというと……
「あのさぁー。ギルドの中でそういう騒ぎはやめたほうが……」
「え!?」
冷たい視線を周りのハンターズ達から一気に浴びている四人+一人でした……

4人がそれぞれ個性的で、一見バラバラに思えますが実は互いに信頼しあい、とても強いチームとなっている……ある意味理想的な関係かもしれません。実際にオンラインでこんなチームを目指してみるのもいいんじゃないかな?

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