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へっぽこフォーマー:ハルワタートこと「はる」と申します。
去年のバレンタインイベントのときに実際に起こった出来事を小説にしてみました。
今年のバレンタインでもうちの組長(チームリーダー)がまたもなにやら企んでいるようなので何が起こるのやら・・・組員全員が今からソルアトマイザー(万能薬)を用意して魔のイベントに備えております・・・。
http://www.geocities.co.jp/
Playtown-Part/2160/
2月に入ると世の中はヴァレンタインなるものに支配されゆく・・・
ここラグオルも例に洩れず季節の風が吹いていた。
シップのロビーには巨大なハートのオブジェが立ち並び、ひとりみの男達は肩身の狭い日々を送っていた。
「ぜって〜イベント組織委員会のいやがらせだよな・・・これ・・・」
「しかも・・・なんか如何わしくねぇ?」
「・・・・いわれてみれば・・・・・そんな気も・・・・」
男同士で顔を合せればどちらからともなくにが笑いがでてくる。
気まずいロビーの雰囲気に眉をしかめながら、パイオニア2に所属するフォーマー、ハルワタートはいつものようにトランスポーターのメインカウンターにむかった。
「じゃあ、何時もどおりシティのギルド前でよろし・・・あ、ちょっとまった」
係員に行き先を告げようとしたとき、左手の端末がメールの着信をしらせた。
「集合場所変更」
一言だけ書かれたメールの発信者はチームリーダEst。
集合場所はラボのメディカルセンターの前になっている。
「なんだろ?」
まいいか、とトランスポート先の変更を係員に告げた。
「はにょ〜ん♪」
ポンっと肩をたたかれる。
振り返ると瞳の大きな黒髪のハニュエールがニコニコと見上げていた。
他のメンバーの姿はまだない。
「どうかしたの?」
「はい!あげる」
手わたされたのは可愛らしくラッピングされた手の平サイズの箱だった。
「?」
突然のことに面食い何時ものくせでメガネをかけなおす。
「ほら、今日バレンタインじゃない?だから・・・ネ」
「え・・・?もらっていいの?」
「うん、いちを手作りなの」
「うお!まじ!?」
義理だと分かっていてもやはり、嬉しい。
「ねぇたべてみて」
「えっと・・・じゃあ・・」
見た目はホワイトのトリュフの様だが・・・
少し照れながら一粒口に入れた・・・。
「どお?」
心配そうに下から除きこんで来る。
「・・・・う・・・・」
そのまま視界がブラックアウトして・・・・
気が付いた時ハルワタートはメディカルセンターの硬いベットの上にいた。
「・・・・・」
いったいなにが起ったのか分からなかった。
分かるのは身体中に僅かながら痺れがのこっているということ。
「だいじょうぶですか!?」
ゆっくりと身体をおこすとメディカルセンターのナースが慌ててかけよってくる。
「あ〜ハル気がついたんだ〜」
OK大成功!とEstが飛び上がって喜ぶ。
「・・・はぁ・・・?」
「えっとネ〜手作りのお菓子はちょっとくらい失敗してた方がポイントが高いでしょ?」
他のみんなにもわたしてこなきゃ。
ベットの上のハルワタートをのこしたままEstはたのしそうにかけだしていった。
「・・・おいおい・・まじで全員にあれくばんのかよ・・・」
この日、己の『手作りのお菓子はちょっと(?)失敗した方がポイントが高い☆』という妙な持論を貫いたチームリーダーのお陰でEst組の面々はチーム結成以来の災厄に見まわれることになった。
教訓:「義理チョコは気持だけをあり難くいただきましょう」
Byハルワタート
「手作りなの」なんて言われて渡されれば、受け取らないわけにはいかないですものね(笑)
しかしたった一粒で病院送りとは、あのノルのフォトンクックよりも危険度大です!! はたしてハルワタートは今年のバレンタインを無事に過ごすことができるのでしょうか……
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