さぁ、ナイトピアは大騒ぎである。
見たこともないナイトメアンの来襲により、ビジターもナイトピアンもうろたえ、どうすることもできない。
あっという間に、イデアを奪われ、ナイトピアは次々に消滅していった。
エリオットもクラリスも、それぞれのナイトピアでこの大事件に巻き込まれた。
ナイトメアン達は、彼らのイデアを4つすべて奪い取った。
しかし、ナイトピアは消滅しない。
なぜだろう?
2人は襲い来るナイトメアン達を払いのけ、恐怖と戦いながらも何とか自分達のナイトピアを救おうと、わずかな勇気を振り絞っていたのだ。
するとどうだろう。
彼らの頭上に勇気のレッドイデアが出現したのだ!!
昨夜出会った勇気のイデアをもつ少女・クラリスの事を思い出しながら、神殿の外を眺めていたナイツは、再び勇気のイデアを持つ少年を見つけた。 ナイツはすぐにエリオットに微笑みかけ、そして元気に叫んだ。 『やい、オマエ!すぐにオレをここから出せ!』 ナイツは、ワイズマンの計画のために創り出された魔人であったが、自由奔放でたびたび反抗していた。 そのためワイズマンの逆鱗に触れ、夢の狭間に位置する神殿から二度と出られないように呪縛をかけられ、閉じこめられていたのだった。
『その勇気のイデアがあれば、オレはここから出られるんだ! オマエの5つのイデアとオレの力があれば、あのワイズマンを叩きのめすことだってできるんだぜ!』
ナイツの叫び声に導かれるように、エリオットが神殿に入ると、レッドイデアの光で、神殿の結界が消滅した。
『今度はオレの力を見せる番だ!!』
神殿から解放され、再び自由の身となったナイツは、エリオットの手を取り、地面を蹴って空高く舞い上がった。
するとエリオットは、一瞬のうちにナイツの体と同化し、自らの意志で空を自由に飛び回れるようになったのだ。
『さっきの神殿がもう豆粒ぐらいの大きさになっている。スゴイぜ、ナイツ!!これならワイズマンにもきっと勝てる!!』 『…昨夜もそう言って驚いた女の子がいたぜ。確かクラリスとかいったな』 ナイツはいまと全く同じ出来事があったことをエリオットに話そうとしたが、エリオットは全てがうわの空で、全く聞こえていないようだった。 『よぉし、それじゃ手始めに奪われた4つのイデアを取り戻そうぜ!!5つのイデアが集結すればワイズマンのいるナイトメアにひとっ飛びだ!!』
宿敵ワイズマンを倒し、何事にも恐れない真の勇気を掴むため、ナイツ、エリオット、クラリスの3人が挑む果てしない「夢」と「勇気」の冒険が、今まさに始まった。
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