ヴェルファーレ

黒服の 腹煮えたぎる腰ふりを みおろす女ジュース頼みけり


黒服さんが仕事をつらいと感じる瞬間はこんな時なのでしょう。
おさげにジーパンだけどVIPはVIPなのです。
お仕事って大変ですね。


ヴィ・アイ・ピーは、ホールを囲むような形になった2階席でした。
すでにいる別のお客さんの前を、ヘンテコリンなTシャツにジーパン
頭はなんとその日にかぎって二つにおさげで嬢ちゃん状態!
そんなわたしがイェ〜イ!と少しきどって歩いて行きます。

わたしを見る目はかなり点。
それでも、それが、いい気持ちでした。

席につきました。
Nightsがたくさんのモニター画面で飛び回っています。
黒服が膝をついて

「お飲み物は?」

と、聞いてきました。
すでにかなりウィッキー気分。
なのに頼んだものは、確か「グレープフルーツジュース」でした。
適当に料理も頼んで(当然タダだったし)、下のホールを見下すかんじで
わたしがこうして上から見ているな〜んて知らない(当然ですけど)
お嬢さんたちが、猛烈ウィッキーで腰をふり、手をかかげ、モニターに
写るNightsに囲まれ踊りまくっているのでした。
この上から見下ろすというのは、ほんとなんともいえない気分でした。
「わたしに飼われる子ネコちゃん。そ〜かぃ、そ〜かぃ、楽しいかぃ。」
かなりの勘違い野郎にさせるほどでした。


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