クリスマスナイツリリース直前の深夜のこと。
あ〜あ。眠いなぁ。早くROMやけないかなぁ。
みんなでROMがやけるのをまっていたんです。
ソニックチームには熱帯魚を飼っている人がいます。
その水槽をみて誰かがふと
「魚って寝るの?」
いいだしました。
どうでもよかったと思います。きっと。疲れてるし。
「寝ないんじゃないの?」
誰かが適当に受け答えました。
それでよかったんです。ぼくにとって今この瞬間は
魚が寝ることよりはピアンが唄うことのほうが大事だし。
「はいはい。寝る寝る寝る、きっとねるよぉ。」
そんなこと今どうでもいいんだよー!
ところが大島さんはひとり違っていたのです。
「まわりが明るくて眠れないんだよぉ。寝ないと死んじゃうんだよぉ。」
と、おもむろに雑誌で水槽を覆い始めました。
しかし、どうも光が入ってしまうようでした。
そんな大島さんを尻目に
「さて、いまのうちに休んでおこうかな。」
みんなばらけはじめました。
でも、ぼくはそのあとずっと大島さんをみていたんです。
大島さんはどこかへ消えたかと思うと
段ボールとカッターを持ってきました。
そう。完璧な囲いを作ろうというわけです。
15分くらいで
「できた。」
囲いには少しだけ中の様子が見られるように穴があけてありました。
大島さんはそれから、ずっとずっとその穴をのぞきこんでたのです。
ぼくはいいました。
「大島さん、それってやさしさ?それとも好奇心?」
そのとき…
「おおしま〜!」
中さんにどなられました。
あぁ、大島さん。
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