Hitmakerのスタッフによるリレーコラムです


これを読む人は今、お昼どきだったりするのでしょうか?
一口に「おいしい」と言ってもいろんな意味を内包しているわけでして、真っ先に「お腹すいた」と思った人は昼飯前で腹ペコなのか、よほどくいしんぼうなのかもしれません。

国語辞典を引きますと「おいしい」の項目には以下のように説明されています。

(1)物の味がよい。
「―・いお菓子」「ごはんを―・く食べる」

(2)都合がよい。利益になる。好ましい。
「―・いことを言われてその気になる」
「又云つて見たがえい。それこそ―・いめに会はせるわい/歌舞伎・男伊達初買曾我」

(大辞林 第二版 (三省堂))

やはり普通は最初に思いつくのが(1)の食べ物が美味であるという時の「おいしい」のようです。漢字では「美味しい」という文字をあてたりします。ちなみに「美味い」と書いて「うまい」、「不味い」と書いて「まずい」という読んだりもします。

(2)の「都合がよい」等については「おいしい」よりも「うまい」の方が一般的でしょうか。うまくいく、うまいぐあいに、等と使ったりします。
またその(2)の派生として一般に大阪人の間で使われるものに、笑いに特化した「おいしい」があります。
最近は他の地域でも聞かれるので、それほど違和感なく受けられているかと思いますが、特に綿密に準備したわけではなく思いもかけずその場の笑いを独占してしまう立場あるいは状況のことを指します。また、その状態になった事をさしても言います。もともとは「おいしいとこどり」から来ているのではないかと思います。

さて、無駄知識でそろそろお腹一杯になった人もいる事でしょうから、ここらで〆させていただきます。

おあとは中川さんへ、お題は「サーフィン」でいきましょうかね。乞うご期待。



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■森下 信宏(デザイナー)
「頭文字D」チームのデザイナー、森下さんでございます。
入社前は某遊びをクリエイトする会社でドット職人をしていた森下さん。
さらにその前は大学で「脳死と民法」ついて研究していたという、なんとも不思議な経歴の持ち主。
物腰が柔らかく、人前でハシャぐようなタイプではないが、関西人らしく「笑い」については独自の思想を持っている(と思われる)。

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