さんぺー
徒然なるままに、日々心に移りゆくヨシ・ナシ事を書きなぐってもらっちゃお!つーページであります。 しかも(できれば)毎週。ヒットメーカー社員はもちろん、たとえ社外でもちょっとでもH.に絡んだら無理矢理コラムを書いて貰うっていう無茶な方針。お楽しみに!

コラム
Vol.12/海外レコーディングレポート3


ども、ここ最近のヒットメーカーホームページの更新履歴を見たら、この『さんぺー』が一番更新されていること気づきました。「すごいな!さんぺー!!」って他人事のように思っている磯崎です。

やったー!!『海外レコーディングレポ』の最終回です。
今回、今まで温めてきたレコーディングネタをスパッと書いて終わりにしようと思っていたのだが、いざ書こうと思ったら全く筆が進まない。
よくよく考えてみたらもう2ヶ月前の話。もう記憶もない・・・
それでもさんぺーの為だと思いがんばって記憶を絞り出してみました。
だがやっとの思いで思い出したのは、レコーディング中の出来事はネタになりそうな問題がなにひとつ起こらなかったごく普通のレコーディングだったこと。(ちっ!こんなことなら問題起こしてくればよかった。)

ということで、最終回なのに『海外いってこんな事あったよ』ってゆう、何を書いても許されるテーマにして何一つ脈絡のない小話をいくつかします。

まずは、SOA・・・
前々回のコラムでは、詳しく書かなかったけどSOAの社内はかなり広い。
今回は、だたSOAの方に案内されるがまま社内を連れられたので、全くと言ってどこになにがあるかはわかりませんでしたが、どのセクションに行くのにもセキュリティーを通さなくてはいけなく、それはトイレへ行くのさえセキュリティーを通さないと入れない厳重な所。(セキュリティー忘れたら大変そう!!)

あとSOA内にはソフトドリンクがすべてタダで置いてあるという素晴らしい休憩室もある。しかもその休憩室には、なぜだかわからないのだが我がヒットメーカーのCONFIDENTIAL MISSIONも置かれていた・・・・・素晴らしい!!

次に、声優さん・・・
その前に『海外レコーディングレポ』なのにレコーディングの内容をいままで話していませんでしたね。
今回は『ゲーム中に登場するキャラクターのボイス』の収録でした。

収録は4日間、1日2人の声優さんが来てレコーディングをします。
コラムに提供できそうなネタが無いほどレコーディングは順調に進んだのですが、一度だけレコーディング開始予定時間になっても来ない声優さんがいました。しかも、その声優さんは今回のゲームのメインキャラ担当・・・
その声優さんから事前に『遅れる』という連絡も入ってきていなかったので、さすがに私も声優さんの身に何かあったのかと心配してきた。
だが、私の心配とは裏腹にスタジオスタッフ(グレッグ)はいつも通り淡々とレコーディングの準備をしている。
『(・・・声優さんまだ来ていないのに・・・)』
もしかして私だけ気づいてなく声優さんはすでに来ているのかと思いスタジオのブース中を拝見、でもそこには昨日まで隣の事務所で仕事をしていたにーちゃん(青年)が一人うろうろしているだけ。
『(ああ、このにーちゃん昨日ブース内に何か物を置き忘れたから今探しているんだな)』。

そんなこんなしているうちに、とうとう収録開始時間がきてしまった。でも声優さんは来ない。しかもブース内には事務のにーちゃんが、まだ探し物を探しているのか、まだうろうろしている。
『(もうじき声優さん来るから、そろそろ退いたら)』ってにーちゃんに内心思っていたのだが、退く気配がまったくない。そう思っている間もグレッグは淡々とレコーディング準備をしている。

そんなときにスピーカーから今回レコーディングするキャラの声が突然聞こえてきた。
『(ええっ!!声優さんいつの間に来たんだ?)』
ブース内をみると事務のにーちゃんが台本を持っているではありませんか。

『(声優さんってあんたかい!!)』

そうなのだ。ここのスタジオエンジニアの方々はみなスタジオエンジニアの仕事のほかにもう一つの顔を持っている。
声優をしながらとか、音楽活動しながらとか、大学に通いながらとか自分の進みたい道をしっかり持っている。なんか、かっこいいですね。

とまあ、3回に渡って『海外レコーディングレポ』書きましたがいかがでしたか?
私にとっては初の海外でしたのでかなりカルチャーショックを受けました。
でもそのおかげ(?)でとてもよいボイスデータを得ることができましたし、全然触れてもいなかったのですが、このプロジェクトも現在順調に進んでいます。
実はこのプロジェクト名が発表されることで言える話題もあるのだが、そんなことを言うと、またこれ(コラム)を書かされることになるのでこのぐらいでやめときます。

とゆうことで、またお会いしましょー。

おまけ

そういえばこんなはずがしい事もあった。グレッグらエンジニアの方々とスターバックスにコーヒーを飲みに行ったときのこと、グレッグ自らみんなの注文を聞き集めてくれた。私たちは注文をグレッグに伝えてオーダーが来るまでの間、店前にあるスターバックス製のコップ、コーヒーメーカーを眺めていた。
後方でグレッグがみんなから聞いた注文を店員に伝えていたのだが、その内容は注文とは別に・・・

グレッグ  『あちらにいる・・・日本から来た・・・ヒットメーカー・・・SEGA・・・・ゲームエンジニア・・・・・・今、私と仕事を一緒にしている・・・』

私は英語がわからないので要所要所の単語しかわからないが、確実に私たちの事を店員に話しているのがわかる。店員も「ああ・・そうなの・・」と関心もなく、グレッグに対しても苦笑いの様子。

私たち一同 『(グレッグもしかして私たちのこと話していない?)』
      『はずかし〜』『だれかグレッグ止めさせないと・・・』

私たちがこれ以上よけいなことしゃべらないで光線を出しているのを気にもしないグレッグは笑顔で店員さんに話し続ける・・・

グレッグ  『あちらからヒットメーカーのプロデューサーの・・・こちらがディレクターの・・・で彼がサウンドの磯崎・・・』

私たち一同 『(・・・ここで自己紹介まで言うか・・・)』(一同、グレッグに紹介されたので仕方なく見ず知らずの店員に引きつった笑顔を振りまく)

おかげで、それから店内みんなが笑顔に接してくれるようになったのは言うまでもない・・・・


それにしても良い経験をしたね。
こういう一つ一つの経験の積み重ねがクリエイティブな発想に繋がっていくのだ。
作曲するのにも、SEを作るのにもきっと役立つはずだね。

うん、今日は良いこと言うな!

そう言うわけで次回は福山に海外レコーディングへ行ってもらうことにしよう。
きっと凄まじい伝説を残してくれるに違いない。

Hiro